HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

超速伝説 ミッドナイト・チェイサー/烈火戦車2之極速傳説

STORY 名家の息子でありながら違法な公道レースで名を上げているスカイ(イーキン・チェン)。ある日、レースに負けた相手が足を折ってしまいその兄ヒュン(サイモン・ヤム)の恨みを買う。ヒュンはかつて公道レースの王者だった。ヒュンと対決したスカイだったが事故を起こして車は大破、自分は一命をとりとめるも、助手席に乗せた恋人を死なせてしまう。失意のスカイは自分の父もかつてレースでヒュンに負けた過去があることを知る。父を訪ねてタイに向かったスカイは、父からヒュンとの因縁を聞き、再戦を決意するのだった……。

REVIEW頭文字D』や『古惑仔』の劉偉強/アンドリュー・ラウが手がけた作品。『頭文字D』の映画化の原点のような作品です。っといってもこちらは人間関係に重点が置かれていてレースシーンの細やかなカメラワークなどはそんなに無いです。

イーキン演じる主人公スカイが生意気な金持ちのボンから、恋人の死や父親との再会で成長していくってな感じで物語が進んでいきます。

でも、話を詰め込み過ぎ!そのわりにいらんシーンも多い気がしますた。っというか前半が間延びしてしまって、後半のストーリーが少々大雑把になっていました。それでも前半のイーキンがクソ生意気過ぎたおかげでタイで父親と再会したシーンから、面白くなっていきました。

この映画はストーリー云々というより、登場人物に濃さのおかげで見所があったというのが本音。イーキンの父親役のブラッキー・コーや仇役のサイモン・ヤムの濃さとか、セシリア・チャンの一途な想いとか、イーキンの周りの人間が内容を引き立たせて面白みが増していますた。

特に物語が進んでいくうちにパディ演じる譚耀文/パトリック・タムの存在が大きく描かれていく過程は個人的には嬉しかったです。

っというよりダントツにパトリック・タムが上手いのよ。それこそ主役のイーキンを喰っちゃうくらい。そして泣き所もこの人が持っていきました。

1999年/香港

監督:劉偉強(アンドリュー・ラウ

出演:鄭伊健(イーキン・チェン)/張柏芝セシリア・チャン)/譚耀文(パトリック・タム)/林煕蕾(ケリー・リン)/任達華(サイモン・ヤム)/柯受良(ブラッキー・コー)