HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

男たちのバッカ野郎/精装追女仔

STORY 小さな整備工場の社長ケン(馮淬帆)は従弟のリューハ(周潤發)、その義弟テンホ(陳百祥)、前妻の弟チョンボ(曾志偉)の3人を従業員として雇っていた。ケンは失恋したばかりのリューハを誘いペナン旅行出かける。そこでグラマーな美女リンリン(張曼玉)とロンロンと出会う。ケンたちはリューハをお金持ちの令息に仕立て、彼女たちに近づく。ケンたちも豪華な衣装のリンリンらを令嬢と思いこむが、リンリンもロンロンもCM撮影で来たモデル兼美容師だった。

香港へ戻ったリューハはリンリンとノスタルジア・パーティーでデートする事に。リンリンは家庭教師のバイト先の生徒からドレスを借り、リューハもスーツで現れる。パーティーは大盛況となるが、それを面白く思わないプレイボーイのチェン(翁世傑)がリンリンを自分のものにするため、リューハを陥れる・・・

REVIEW男たちの挽歌』が大ヒットした翌年に作られた作品で、また『男たちの挽歌』をパロッた為、邦題が『男たちのバッカ野郎』となっていますが、原題は『精装追女仔』といいます。

いや?イイね。このB級感たまらない作りが好きっす!

ほんとこの頃のこの手の作品っていいかげんでアホらしいんですが、そのくだらなさがわし的にツボ。

やっぱユンファはコメディのほうが好きだわ、わし。そして、みんな若い!

マギー・チャンもこの頃はアイドル路線で、アホらしい演技がいいし、エリック・ツァンやナット・チャンもまだ弾けていますた。

そして、チョン・マンやドゥドゥ・チェンもちょこちょこ出ているんだよね。シン・フイオンもラストに出ています。

よく考えれば、贅沢なキャスティングだ・・・

ストーリーはマギー扮するリンリンと出会ったあたりからテンポがよくなって観やすい作りです。それまでがちょっと中だるみしますが・・・

やっぱり見所は随所に出てくる『男たちの挽歌/英雄本色』のパロディでしょう。

ティ・ロン演じたホー(別人)とのやりとりが可笑しいんだよなぁ。しかも後ろ姿のみの演出(←あくまで別人)。

そして、ラストの20年後のオチも見所。あの人があーなって、この人がこーなるみたいな演出がウケますた。

でも、この作品『男たちの挽歌/英雄本色』を観ないと笑いがわからないし、差別的な表現もあるし、日本人ウケはしないだろうなぁっと思いつつ電影&B級テイスト好きのわしとしては個人的に好きな一本。たまにはこういうくだらない笑いも香港電影だっつーことで・・・

ちなみに『精装追女仔2004』は『インファナル・アフェア』をパロッた『インファナル・アンフェア-無間笑-』の事。どこまでパク・・・いや、パロっていくんだ!王晶!!っと言いたいところですが、個人的にはその商売人スタンスは嫌いじゃないです。

1987年/香港

監督・脚本:王晶バリー・ウォン/ウォン・ジン)

出演:周潤發(チョウ・ユンファ)/陳百祥(ナット・チャン)/曾志偉(エリック・ツァン)/張曼玉マギー・チャン)/翁世傑(ユン・サイキッ)/馮淬帆(フォン・ツイファン)