HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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風雲 ストーム・ウォーリアーズ/風雲2

風雲2

STORY

絶無神とその息子・絶心が天下を握る中原。もはや皇帝や雲までもが囚われの身となり、世界は今、彼らの支配下にあった。その力は、雲、風、武術の使い手・無名の3人を以てしても打ち勝つことのできない強大なものだった。

絶無神との戦いで傷を負った3人は、邪皇の弟子・猪皇の導きにより暗黒の力“魔”を授かるため、生死門を訪れる。

己の心と引き換えに“魔”を手に入れた風は、「自らを悪に支配された時は、お前の手で…」と雲に託し、一行は修行に明け暮れる日々を送っていた。

その時、絶無神は彼らの居所を突き止め、絶心と刺客を放っていた・・・。(amazonさんより抜粋)

REVIEW

前作「風雲・ストームライダーズ」から早11年、満を持して続編が製作されますた。

監督はアンドリューラウから映画「THE EYE」で知られるパンブラザーズにバトンタッチ。

主人公、風と雲を演じるのは前作と変わらずイーキン&アーロン。ってことで、個人的に前作を楽しんだわしとしては期待を込めて鑑賞しますた

ですが、なに?この置いてけぼり感。

物語の半分以上はド派手なアクションシーンってのはらしくて好きだけど、肝心の物語部分がわけわからん。というか物語はかなり投げやり?というか観客に丸投げ状態。

なんでパン兄弟はこの作品に手を出したのだろう??と甚だ疑問が残る。

前作で主人公を知っているからまだ良いようなものの、他のキャラクターの描き方がかなり半端すぎる。敵である絶無神(サイモン・ヤム)と絶心(ニコラス・ツェー)もあれだけ濃いキャラなのに背景が描ききれてな一つーか・・・

特に絶心(ニコラス・ツェー)はキャラクター的に勿体ない。

ヒロインの描き方も。あんな描き方ならヒロイン要ります?って思うんだよねぇ。蔡卓妍も添え物的な扱い。もちょっとイーキンと阿Saのラブストーリーな部分を期待してたのに・・・

ということで、これは前作とは切り離して観たほうがいいと思って頑張って2回鑑賞したんだけど、それでも割り切れないというかまったくスッキリしません。

前作はそのハチャメチャっぷりな強引さが原作がコミックなだけあって楽しめたんですが、今回はそれが完全に裏目に出ている。うーーーーーん。

早いうちに敵である絶無神が消えたので、その間におかしくなっている風(イーキン)を元に戻して、実は絶心(ニコラス・ツェー)を倒して終わるのだなと勝手に予測したらどうも様子がおかしい。風と雲の殺陣が長過ぎると思っているうちに雲が崩壊する崖から落下し「終劇」。えええぇぇぇぇえぇーーー???ニコは何処行った??

あまりの突然のエンドロールにオイ、コラーーーーーっ!!と夜中に叫びましたよ。もう超近所迷惑。

多分、続編がある的な描き方なんだろうけど、続編あっても見る気が起きるか不安になる。

っとまぁ何かすべてが中途半端に描かれているという、ある意味ものすごい映画をみさせていただきますた。

これだけの監督、役者揃えてあれだけの映像。超無駄遣い。

どうせ無駄遣いするなら、前作で出てた釈大師(ロイ・チョン)もついでに出してくれよ。とロイ兄さんファンとしては思ってしまう。わしの好きな兄さん出演作品で3指に入るステキキャラなのに・・・それなら何度でも鑑賞するってーのに・・・

まぁ一番の収穫は皇帝役で譚耀文が出てたことですた。あと思った以上に無名演じた何家勁が格好よかったってことです。ハイ。

2009年 香港、アメリカ製作

監督:彭発(オキサイト・パン)、彭順(ダニー・パン)

出演:鄭伊健(イーキン・チェン)、郭富城 (アーロン・クォック)、任達華(サイモン・ヤム)、何家勁(ケニー・ホー)、謝霆鋒ニコラス・ツェー)、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、譚耀文(パトリック・タム)、唐 嫣(ティファニー・タン)、林雪(ラム・シュ)、黄徳斌(ケニー・ウォン)