HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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天上の剣/蜀山傳

STORY

霊山をいだく伝説の地、蜀山。ここでは自然と一体となれた者だけに、完璧な剣の力が与えられると言う。時は数千年前。蜀山では、善と悪の力とが互いに拮抗していた。だが統治する師である弧月/クーユが、弟子の天宗/ティンチョンに心を奪われたことで感情を乱し剣の力が衰えてしまった。それにより、増強された邪悪な力が魔界から出現して峨(山眉)山支配に乗り出してきたのだった。蜀山は超剣士たちが命を賭けて戦う、かつてない乱世の時代を迎えるのであった…。

REVIEW

徐克監督の『蜀山 天上の剣』のセルフリメイク作品。

幻魔大戦』のような、『ドラゴンボール』のような・・・ちょっと『風雲ストームライダース』も思い出しそうな・・・テイスト的にはそんなカンジ。

スピード感があって最初から最後まで思いっきり、CGとワイヤーワークの嵐。皆、びゅんびゅん空を飛んでいます。10点満点で言えば映像的には8点。内容は2点。

っていうか、以前この作品VCDで観て、今回日本語版で観たら、よりいっそうワケが解らない・・・善が悪を倒すという意味では至って単純ですが、細かい事にこだわればストーリーは破綻気味。でもツッコミ所が多くてわし好み。

しかも、俳優陣がいいですね。

サモ・ハンは昔と変わらない役どころでしたが、セシリア・チャンは綺麗だったし、イーキンも古仔も良かったです。

でも、イーキンはやっぱりイーキンというか、途中から出てきたウー・ジンにいつの間にかオイシイ所を持っていかれた様な気も・・・

古仔はイイ人が仇になって悪の手に落ちてしまいますが、コスプレ感漂う雰囲気が妙に似合って好きなキャラですた。

物語はウー・ジンが生まれ変わった時くらいから面白くなっていきました。そのウー・ジンとパトリック・タムが剣術で対戦するところが好きだった。ちょうどコテコテのCGに疲れた頃にスタンダートな剣術アクションが見れたので、ホッとしますた。しかも二人とも上手い。

わし、パトちゃん見たさでこの作品を観たのでこのシーンはかなりのお気に入りです。というか、パトちゃんはあまり出番がないと思っていたので、意外に出番が多かったのが最後まで観れた要因でもありますた。

ただ、日本版のDVDジャケットを見る限りチャン・ツィーが何故中心にいるんだ?と首をかしげると思う。チャン・ツィーはそんなに出番は無いので、彼女目当てで観るとがっかりするかも・・・・

まぁ原作がかなり長いですし、それを約100分間の中に収めるんだからストーリーは破綻しても仕方がないです。

でも、アクションはなかなか良かったし、個人的には豪華な俳優陣がてんこもりでわし的には好きです。自分がRPG系のゲームの世界にいる様な気分になれて楽しめる部分はあったし、たぶんこういった映画はディテールにこだわるよりも、感性で観て自分に合うか合わないかで評価が違ってくると思いますた。

たぶん、特撮ヒーローもんみたいなカンジで観ると楽しめると思います。

2001/香港

監督:徐克(ツイ・ハーク

出演:鄭伊健(イーキン・チェン)/古天樂(ルイス・クー)/張柏芝セシリア・チャン)/呉京ウー・ジン)/譚耀文(パトリック・タム)/劉洵(ラウ・シュン)/章子怡(チャン・ツィー)/洪金寶(サモ・ハン・キンポー