HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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インファナル・アフェア2 無間序曲/無間道Ⅱ無間序曲

無間道2

STORY

1991年、香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺された。だが配下のボスのひとり、サム(エリック・ツァン)だけは造反を目論む4人のボスたちをよそに唯一静観を続ける。実はこの暗殺は、サムの出世を願う妻マリー(カリーナ・ラウ)が夫も知らぬ間に手下のラウ(エディソン・チャン)へ命じたものだった。そんな彼女に叶わぬ恋心を抱くラウはやがて、サムによって警察学校へ送り込まれる。

一方、組織犯罪課のウォン警部(アンソニー・ウォン)は、クワンの私生児であることが発覚して警察学校を退学処分になったヤン(ショーン・ユー)を組織へ潜入させることに。こうしてラウとヤンの2人は、92年、気づかぬうちに互いの人生を交差させていくのだった…。

REVIEW

『無間道』(インファナル・アフェア)の続編。話は11年前に遡ります。この作品で主人公ラウとヤンの過去のいきさつやウォン警視と黒社会のボス、サムの関係が謎解かれる。

前作と比べ今回は人間関係に重点を置かれている。それぞれの生きる道の難しさを上手く交錯させた作品です。今回の作品も前回に劣らず上手くできていて、第一作の謎が解かれて凄く良かった。

実はこのシリーズはもともと一作目「無間道/インファナル・アフェア」と三作目「無間道Ⅲ 終極無間インファナル・アフェア3」だけだったらしいのですが、ヤンとラウの過去についても制作しないか?と言うことで作られたということ。

普通、続編は面白くないという法則を見事に裏切って手抜きのない作品に仕上がっていますた。

ラウの若い頃を演じたエディソン・チャンも観ていくうちに、だんだんアンディ・ラウの演じたラウの顔と重なって見えるんだよね。いかにラウというキャラクターを把握しているのがわかる。そしてラウのマリーに対する想いも切ない。そして、ヤンを演じたショーンも自分の生まれた運命に苦悩する姿に感情移入してしまう。

でも、何気にエディソン・チャンやショーンより、秋生さんとエリック・ツァンの二人が見ごたえあるんだよなぁ。この作品はこの二人が主役って言ってもいいかも。っつーか、エディソン&ショーンを取り巻く、キャラクターがたまらなくイイんだな、これが。

秋生さん、エリック・ツァンもいいけど、ハウ役の鎮宇とか、ウォン警部の同僚のフー・ジュンとか結構ヨダレもんですた。そのうえ、ロイ兄さんまでいるっつーのは、わしにとってコレはかなりテンション上がる要素なの。まっ、兄さんは一言も喋らないし、髪の毛ベートーベンだし、「病気ですか?」っていいたいほど、血色の悪い色黒だけど(笑)

前作は、謎も多くて、構成も唸るけど、個人的には「無間道」の中でこの作品が人間ドラマを感じて好きです。もうこの『無間道』シリーズは説明云々より観てくださいって感じです、ハイ。