アンディ・ラウの野獣戦線/愛人同志
STORY
カメラマン兼記者のジョー(アンディ・ラウ)は上司の命令で情勢が厳しいベトナムに取材に向かう。そこで中国系ベトナム人女性で通訳をしているホン(チェリー・チェン)と出会う
REVIEW
ちょっとヘビーな描写が多い作品でした。収容所に入ったジョーが暴力を受けるシーンがありますが痛々しくてキツい。アンディのファンが観たらいくら映画の中とはいえ嫌だろうな~と言うシーンが多いです。
でもどんな目に遭ってもアンディ、相変わらず男前。
チェリー・チェンは美しいですね、何着ても似合う美人な姐さんでアオザイ姿が妙に色っぽい。意外にもシン・フイオンがいい味出していました。
シン・フイオンはこの頃は悪役のイメージが強いんですが、この作品では何かとジョーを助ける中国人捕虜で味わいのある雰囲気を出している。そのシン・フイオンが部下を地雷で失ってしまうシーンがありますがそこがリアルで結構グロ。
全体的に救いようのない内容です。国の情勢とか背景に映し出しているんで、重く暗い雰囲気だし、ラストも何か切ない。生きていく場所が違えばいろいろあるんだよなぁ~なんて思ってしまう。
だけど、人間の尊厳とか自由ってのは、それをつかみ取る為に戦ってきた人たちの上で成り立っているのだなぁなんて感じてしまった。
この作品89年の作品なので映像がそんなに綺麗じゃないですが、それがかえって臨場感が湧いてリアルに見れました。
日本、そして香港ともまったく違う自由を求める当時のベトナムの姿を垣間見れた一本
1989年/香港
監督- 黄泰來(テイラー・ウォン)