HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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三国志英傑伝 関羽/關雲長

關雲長

 

STORY

劉備と敵対する曹操の捕虜になってしまった関羽だったが、曹操軍と袁紹の率いる軍勢が刀を交えた「白馬の戦い」で曹操を助け、勝利に貢献する。曹操関羽を部下に引き入れようとするが、劉備の元へ戻ることを譲らない関羽の願いを聞き、6つの関所を手形なしに通れるよう手配する。

 

 

REVIEW

 

ドニー・イェン主演、『三国志演義』で関羽が活躍する「過五関、斬六将」を描いた内容。

 

 

三国志演義(以下:三国志)」を知っている人はわかると思いますが劉備軍が曹操の元を離れ袁紹軍につき、まぁいろいろあって関羽曹操軍の人質となるわけですね。

 

物語はそこから始まるわけです。

人質といっても関羽に目にかけている曹操関羽を自軍に欲しいので厚遇しているわけです。でも、義兄弟の契りを交わしている劉備の行方がわかれば彼の元へ戻ろうとするわけです。でも「義」に厚い関羽袁紹軍との戦いで劣勢だった魏軍を勝利に導くわけです。俗に言う「白馬の戦い」です。そこから物語は展開していきます。

 

えーっとですね、感想はですね。。。

まぁ時系列とか展開は大雑把かなー。まぁエンターテイメント的なアクション映画と思えば楽しめると思う。

三国志」を題材にした映画は「レッド・クリフ/赤壁」でも言えることなんですけど、やっぱ2時間程度の中では「三国志」すべてを描くことは不可能に近いし、各エピソードを抜粋したとしてもやはり短時間に納めるには色々と削らなければ無理でしょうね。

 

個人的に言えば、好きな武将の一人である関羽が主人公だし、主演はドニー・イェン(以下:ドニ兄さん)なので、楽しめました。

関羽って大柄なイメージで小柄なドニ兄さんだとどうなるのかとちょっと心配はあったけど、そこは以外にも気にならなかった。

 

やっぱり、「過五関、斬六将」のアクションシーンはかなり興奮する仕上がりで、東嶺関からの関所を突破していく様はやっぱ面白い。

 

東嶺関で関羽を阻む武将、孔秀が格好いい兄ちゃんだなーと思ってよくよく見たら、アンディ・オンなのーーーーー!!なんか、もっと可愛らしい顔のイメージがあったのに精悍な顔つきでメチャメチャ格好いいやんけーーーーー!と大興奮してしまったわい。

 

あっ、あとねー、皇帝役にワン・ボーチェってのも良かった。

皇帝ではありますが、曹操が傀儡しているイメージにぴったりんこなほど、頼りなさげ。

 

っとまぁ邪な感情を抱きつつもドニ兄さんのアクションも堪能できるわけであります。

 

 

ただねぇ。。。そのまんま「過五関、斬六将」イメージそのままにアクションシーンを描いてくれたら、内容が大雑把だとか細かいこと気にならなかったんだけど、ドラマ部分で恋愛要素が入っているわけです。

 

まぁ劉備の第三夫人、綺蘭を守る設定はいいけど、そこに微妙なラブストーリーも入り交じっているわけです。

個人的に「そこ、要る??」って思うんだよねー。まぁ物語としてヒロインは不可欠だったかも知れんが。。。

 

欲をいえば、関所突破場面をもう少し描いて欲しかった。

 

 

ん、でもまぁ関羽なり曹操なり、そのほかの登場人物どちらにも色々な背景があり、それ故に生死が分かれ国が分かれてしまうという矛盾や不条理が描かれている部分はすごく良かった。

 

曹操を演じた姜文チアン・ウェン)の存在感がとにかくいい。それこそ、主人公である関羽とは対照的ではあるが、奸臣な姿をだけを描いているわけではなく、乱世を生き抜くための苦悩が映し出される部分が印象に残る。

しかし曹操の視点で描かれている部分もあるからか、曹操の存在感が後半に行くにつれ関羽を上回る印象。

 

関羽を描きつつも、やっぱ曹操の存在たるや、、、でかい、でかすぎる。

 

 

でもまぁ、やっぱこの映画ドニ兄さんのアクションが十分に楽しめるっていう点が大きいかなー。

「過五関、斬六将」の場面はきっちり楽しめますた。

 

 

 

2011年/中国、香港

監督・脚本: 莊文強(フェリックス・チョン) / 麥兆輝(アラン・マック

武術指導: ドニー・イェン

出演:甄子丹(ドニー・イェン) 、姜文チアン・ウェン) 、孫儷(スン・リー) 、王柏傑(ワン・ポーチエ)、錢小豪(チン・シュウホウ) 、安志杰(アンディ・オン) 、方中信(アレックス・フォン )