ニーディング・ユー/弧男寡女
STORY
事業の発展のためなら手段を選ばない張華紹(演:劉徳華/アンディ・ラウ)は、商売成立するため毎日頭を下げている。そんな彼の元に来た新人社員のキンキー(演:鄭秀文/サミー・チェン)は何度も面倒な事を起こしたため、彼はうとましく感じていた。しかし日を重ねるうちに素直で純粋な彼女に徐々に引きつけられていく。そんな中、張華紹の元彼女の阿茵が彼のそばに戻ってきて、別の男ロジャー(黄浩然/レイモンド・ウォン)とキンキーが一緒になるように仕掛ける。
REVIEW
劉徳華(アンディ・ラウ)、サミー・チェン共演の「ニーディング・ユー」鑑賞。
むかーし一度きりの鑑賞で凄く面白くてもう一度観たいなーと思いつつも何処探してもなかったんだけど、TSUTAYAでレンタルできたーーーーー!!!
この作品、2000年頃の作品なんだけど、今観てもやっぱ楽しい。
ラブコメの王道。この作品から、アンディとサミーはよくカップルでの組み合わせの共演が増えるんだけど、やっぱこの作品での組み合わせが個人的には好きだわー。
監督は 杜琪峰(ジョニー・トー)、 韋家輝(ワイ・カーファイ)。このタッグはやっぱ強いわw
社会派な作品も作れるけど、こういうラブコメも旨いよなー。さすがだ。
っつか、このアンディがめちゃくちゃカッコイイんですけどー。今もカッコイイけどね。
何か、この映画のキャラが相まってカッコ可愛いんだわ。ちょっとトキメキが止まらん。
物語はアンディ(劉徳華)の元に配属になったキンキー(鄭秀文)がやってくるのだが、このキンキーが彼氏と電話で(しかも仕事中)喧嘩になるわけです。んで、恋愛でうまく行かなくなると突然イっちゃったような目で掃除をはじめるわ、早退するわで「オマエ何しに会社きてんだ?」ってな女なんですわ。そんなキンキーを疎ましく思っているんですけど、ちょいちょい関わっていくうちに二人の距離は縮まっていくんですね。
まー、ホントわかりやすいパターンで物語は展開するんだけど、アンディ・ラウとサミー・チェンのキャラクターが可愛らしいっつうか、観ていて微笑ましいんで、だんだんと楽しくなってくる。
アンディはエリートサラリーマンなんだけど、
仕事人間でちょっと短気で、でもキンキーのようなちょっとダメな部下を放っとけなかったりする情の深いところがあって人間臭いんだよね。そこが忘れてたわしの乙女心をくすぐるわけですよ。
キンキー演じるサミーもこれまた、最初はほんとドンクサイというかちょっとイライラするような所もあるけど、ショックが起きた時にイっちゃった目で掃除をしだす所とか感情の起伏が微妙に面白い。
最初はただの上司と部下だったけど、キンキーはアンディの事を好きになるんですよ。でも、アンディはキンキーの事気になりながらも自分の気持ちがキンキーに向いてる事を否定しているのね、でもアンディの元嫁がキンキーに偶然、大富豪の青年ロジャー(黄浩然)を紹介した事によって、自分の気持ちに気づく時からアンディが更に魅力が増す。
ロジャーが出ている雑誌をキンキーに見せないように買い占めたり、その雑誌に写っている顔に落書きしていたりと、まーーーほんと、格好悪いことが増えていくんだわ。前半まで大人の上司然としていたもんだから、そのギャップがもうとにかく可愛い。キンキーに恋してダメダメになっていく所が逆に観ていていいんですよー。
キンキーもねアンディが好きなんだけど、ロジャーがバイク乗りなもんでバイク好きな彼女はロジャー簡単に付いていったりするもんだから、アンディは口がポカーンなわけ(笑)
でっ、恋におちておかしくなったアンディはキンキーのような変な癖がついてしまう。
いやー、観てみないとわからないかもしれないけど、ホントに可愛い映画だ。
あとね、アンディのセルフパロディで映画「逃避行/天若有情」ネタがツボだったなー。これ「逃避行/天若有情」観ないと笑えないけど、どうせ鑑賞するならセットで観てほしい。って言っても「逃避行/天若有情」は悲恋もので真面目な作品なんだけど。
こういうセルフパロディだったり、キンキーがバイク好きってわかるようにデスクにバイクのポスターとか貼られてたり、お守りの使い方とか、こういう演出がうまい。細かい部分が洒落が効いていて個人的に好みだわい。
王道っていっちゃあ王道。でも楽しい。心がすんげぇウキウキとなる映画。
2000年/香港
監督: 杜琪峰 (ジョニー・トー)/ 韋家輝 (ワイ・カーファイ)
出演: 鄭秀文 (サミー・チェン)/ 劉徳華 (アンディ・ラウ)/ 黄浩然(レイモンド・ウォン)/ 梁藝齡 (リョン・ガイリン)/ 許紹雄(ホイ・シウホン)