HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

拳神 KENSHIN/拳神

STORY

人間の脳は、その90%は眠ったままになっており、そこは“神の禁区”と呼ばれていた。そして、その秘められた能力を引き出すパワーグローブの研究開発が政府により進められていた。だが実験は成功したものの、突如研究はストップされその事実は闇へと葬られてしまった。それから20年後の近未来サイバーシティHONGKONG。青年クァンは、警察官で拳法の達人だった父フォンロイの姿を、彼を映した映像でしか知らない。母ウィンからは、クァンが生まれる前に父は死んだと聞かされていた。そんなある日、ウィンのもとにフォンロイの元同僚ダークがパワーグローブを手に現われ、クァンに真相を話すよう伝える。(all cinemaより)

REVIEW

まぁ、背景が「スター○ォーズ」ぽくね?と思う、しかも、「ドラ○ンボール」っぽい演出も入っているような・・・

ゲームっぽい世界を見ている気にもなったが、それに関しては「鉄拳」が元ネタらしい、でも版権問題で「拳神」というタイトルになったそう。

映画としてどうか?と聞かれれば、さすが香港映画としか言いようがない・・・まぁ何でもアリです。

ワン・リーホンスティーブン・フォン、ジジ・リョンといった当時の若手から、ユン・ピョウやサモ・ハンイップ・トンと言ったベテランの顔ぶれ、おまけに悪役にロイ兄さん、イーキンに至っては特別出演っつー事で無駄に豪華な顔ぶれ満載のこの作品。

近未来を背景に格闘シーンあり、CGてんこ盛りでオイシイ所もふんだんに詰め込まれています。

まぁ個人的にロイ兄さん見たさで3回鑑賞して、今回さすがにちゃんと物語を観てみようと思い4度目の鑑賞。でも、何度観ても「あぁやっぱ香港映画だわ」ってツッコミ所満載。

やっぱ、最大のツッコミ所はパワーグローブの副作用でサモハンは太ってしまったという設定。そのサモハン演じる刑事ダークの若かれし頃の姿をイーキンが演じてますが、多少、イヤかなり無理があるでしょう(笑)

おかげで、ダークのもう一つの副作用である「自分の死期がわかる」って設定を忘れてしまいそうですた。

あと、ロイ兄さん演じる戦21は自分が過去に人体実験の餌食にされたもんだから政府を憎んで自分の帝国を築くのに必死なワケですが、その政府に要求したのが金。全世界の半分の金を要求。何故に半分?どうせなら全部要求したらんかーい!!っと変にツッコミたくなったのはわしだけでしょうか??

ん、でもこの頃のロイ兄さんはちょっと顔もシュとしていて恰好いいんだわい。個人的にはずっと髪おろして欲しかったわ。

っと、まぁそんなことはどうでもいいとして・・・

物語は近未来を描いているので、ありえないような世界感が炸裂してますた。

格闘シーンもVFX頑張ってますってな作りで、個人的にCG頼りのアクションってあまり好きじゃないけど、コリー・ユンも監督に加わっているので、CGを酷使しながらも、見応えのある格闘シーンです。

物語の展開もスピーディで、親子愛、友情、恋が描かれているのも良かったです。

やっぱ、愛だよ、愛。ってテーマが、オチに繋がっていますた。

でもって、ステ演じるティロンとクリスティ・ヤン演じるベルの恋の行方が泣ける。それこそ、主人公であるはずのリーホンとジジの恋を差しおいて。

ティロンを助ける為、ベルは姿が消えてティロンの中で存在してしまうという落とし方をして、最後にはその存在すら無くなってしまう所がいい。このオチでこの映画もなかなか良い作品だと思ってしまう。

あと、フォンロイの存在とかウィンやダークの最期とか締める所は締めて物語が進んでいくのは良かったです。

でも、いかんせん主人公のリーホンの演技が・・・

ちょっと浮き足だって見えるんだよねぇ・・・残念だけど。他の役者との温度差を感じてしまうというか・・・でも、この頃はまだ役者に挑戦したばっかだと思うので、それは仕方の無いことなのかも知れない。

それでも見応えがあるっていうかB級臭くてツッコミ満載でメチャクチャだけど、個人的には好きですよこの作品。

っでDVD特典についている、香港プレミアのインタビューのロイ兄さんはかなり男前で素敵ですた。相変わらず声は宇宙人だけど(笑)でも、久々にクラッとしたわい。

ちょいと兄さんに興味のあるかたは香港プレミアの兄さんも見るべし。(←ホントはこれが一番言いたかった事です、ハイ。)

2001年製作/香港

監督:劉偉強(アンドリュー・ラウ)/元奎(コリー・ユン

出演:王力宏ワン・リーホン)/馮徳倫スティーブン・フォン)/梁詠?(ジジ・リョン)/楊恭如(クリスティ・ヤン)/張耀揚(ロイ・チョン)/元彪(ユン・ピョウ)/鄭伊健(イーキン・チェン)/洪金寶(サモハン)/銭家樂(チン・カーロッ)/葉童(イップ・トン