HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

フル・スロットル 烈火戦車/烈火戦車 Full Throttle

STORY

元暴走族のジョー(アンディ・ラウ)は短気な性格で、街道バイク・レースに明け暮れる毎日。父親ポール(チョン・プイ)は、レース・チームのオーナーだったが、ジョーとはケンカが絶えなかった。ある日、ジョーはデビット(デビッド・ウー)という男と出会い、レースを仕掛ける。デビットはかつてイギリスのレースにも出たことのあるプロ・レーサーであり、それが縁で2人は親しくなる。だが、デビットが父親のチームにスカウトされたため、反発したジョーは友情関係を断ち切る。そして街道で危険な走りを行ったジョーは重傷を負い・・・

REVIEW

バイク・恋愛・挫折・友情・親子の確執と青春、てんこ盛りでんな!って思う映画ですた。んが、しかし、ありがちな設定に退屈感は否めません。

アンディ演じるジョーは一体いくつの設定なんだ?

父親(チョン・プイ)と犬猿の仲なんですが、どうも子供っぽいというか、反抗期の子供のような態度で、まぁ子供の頃にされた仕打ちを思えば反抗したくなるのもわからない訳ではないですけど、「イヤ、あんたもいい大人なんだから」と思う子供っぽさがあるんですよねぇ・・

何だか、ジョーというキャラクターが好きになれないまま物語を見てますた。

展開もこれまた先が読めるのが、ちと悲しい。

何だか、80年代の日本のアイドル映画を観ているような展開。

これは、きっとアンディの格好良さを楽しむためにあるようなもんでしょう。

でも

マカオGPとかの設定で、華々しく優勝とかしちゃってエンドだったら、それこそこの作品を嫌いになっていたでしょうけど。

終盤で、自分自身に決着をつける為にデビットに勝負を挑むって所はよかったです。

で、やっぱりジョーの親友である、カーロウ(チン・ガーロッ)は展開の読み通り死んでしまうのですが、その死に際がちょっと怖いというか、なかなかインパクトがあるというか・・・たぶん、この映画の中で、一番印象的なシーンですた。

でも、この映画の中で一番感情移入できるキャラはジジ演じるイエだなぁ。あのキャラクターは好きになれなかったけど、でも女子としての感情は解るんだよねぇ。

やっぱり女としては、あんな無謀な走り屋が恋人だったら、心配ばっかりでそのうち辛くなちゃうもんなぁ・・・

ちなみに「フル・スロットル」という作品はもう一つあって、そちらはデイブ・ウォン、カレン・モクが主演です。鑑賞する際にはお間違いないように。

あと、アンディとジジのシャワーシーンは違う意味でかなり印象的ですた。ドキドキしたわい。これ観るだけでも価値がある。

まぁでも、観終わるとバイク映画っていうより、恋愛映画だったような気も否めないです。ハイ。

1995年/香港

監督:爾冬陞(イー・トンシン)

出演:劉徳華アンディ・ラウ)/梁詠淇 (ジジ・リョン)/呉大維(ディヴィッド・ウー)/錢嘉楽(チン・カーロッ)/泰沛(チョン・プイ)