ドリフト/順流逆流
STORY
香港の21才の青年タイラーの野望は、大金を手に入れ、愛する彼女と"楽園"を見つけること! その野望を成就させるため、彼は闇社会のボディーガード会社の一員となる。
そんな時知り合ったジャックという男は、スゴ腕の元コマンドで、南米での壮絶な体験のあと、愛する妻ジョーと人生をやり直すべく香港に舞い戻ってきたのだ。しかし、彼の所属していた傭兵組織は、今は非情なヒットマン組織に変貌し、彼の更生を許さなかった。
REVIEW
ニコの綺麗な顔立ちより、ウー・パイの渋さに惚れてしまいそうな、そんな作品(って、どんなだよ)
物語に多少、ムリヤリな所は否めません。複雑に見える構成をしてますが、よく見ると内容は至って単純。わざと複雑な作りをしたなら、オチに捻りがあればよかったんだけどなぁ・・・
物語が進むにつれて、説明不足だったりキャラクターが生かされてない気がするんだよねぇ・・・
例えば、ウー・パイと昔の傭兵組織との背景が描ききれていなかったし、ボディガード会社社長のアンソニー・ウォンの存在にも大きな必要性が感じられなかった。
人物背景をもう少し描いていてくれたらぁと感じる。多少物足りなさが残るんだよね。
あと、ニコとウー・パイの関係もね。二人の関係性にムリヤリ感を感じてしまうし、はしょり過ぎ。ちょっと、バランスの悪さを感じてしまうなぁ・・・
でも、ワイヤーアクションとガンアクションがかなり楽しめます。
南米の傭兵組織が出てきたあたりから、面白さは倍増。ウー・パイVS傭兵組織の激闘は見応えがかなりあって、面白かった。
アパートメントでの攻防、コンサート会場での一騎打ち、どれもハラハラできて、ウー・パイ演じるジャックが元傭兵だと思わせる動きに惚れ惚れしますた。
主演はニコラス・ツェーだけど、もう一人の主人公、ウー・パイの見せ場が格好よくて、こりゃ彼の一人勝ちのような作品に思える。
ニコのアクションも悪くはないけれど、見せ場を持っていかれたように映った。
最後のキャンディー・ローとウー・パイの別れは切ない。このシーンは結構悪くないと思う。
ただ、クライマックスの激闘からそこに行くまでにもう一捻りあってもよかった気もする。
冒頭のモノローグに何か意味があるのかなぁと思ってましたが、ラストのエピローグに希望として描かれていたのはよかったと思う。
多少、物語に物足りなさを感じますが、アクションは素晴らしいほど。見応えのある映画ですた。
2000/香港
監督:徐克(ツイ・ハーク)
出演:謝霆鋒(ニコラス・ツェー)/ 伍佰(ウー・バイ) /盧巧音(キャンディ・ロー)/徐子淇 (キャシー・チュイ)/ 黄秋生(アンソニー・ウォン)/ホヴェンティノ・コート・リモティギュー