HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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少林寺2/少林小子

STORY

〈少林派〉の拳法師家、天龍(干海)は弟・二龍(胡堅強)と盗賊団のため両親を殺された三龍(李連杰)を筆頭とする八人の男の子を育てていた。一方〈武当派〉を継承している鳳家の鮑(干承恵)には長女の大鳳(馬青)、二女の二鳳(丁嵐)、三女の三鳳(黄秋燕)など女の子ばかり八人。鮑は子供が産まれる度に男の子を期待するのだが、いつもハズレてばかりだった。

天龍と鳳家の長女大鳳、二龍と二鳳も愛し合う仲だが、少林派に武当派の武術の流出を危惧する鮑は少林派との交流を禁ずる。天龍達の結婚を望む三龍は何とか鳳家との仲を取り持とうとするが、勝ち気な三鳳に手を焼く。

その頃、中国各地を荒らし回っていた盗賊団が鳳一族の財宝に目をつけ、両家の仲をますます険悪にさせるべく密偵を送こみ・・・

REVIEW

タイトルは「少林寺2」と謳っていますが、「少林寺」の続編と思って観てはいけません。まったく違う物語だし、雰囲気もアットホームで緊張感がほぼありません。

というよりホームコメディでしょ、コレは。

まぁ冒頭から、のどかで美しい中国の景色と中国的なアニメーション、そしてミュージカルっぽい演出で、何とも言い難い緩い空気が漂っていますた。

クライマックスの大激闘まで緊張感のない両家の喧嘩が延々と続きますが、だからといって面白くないわけではない。っていうより、個人的にはかなり好きな作りですた。イヤ、かなりアホらしいんですけどね。

B級感漂うんだけど、カンフーに関しては本格的な所がいいんだよね。テンポいい。

その両家の子供達の喧嘩が面白かったりする。みんな芸達者で、子供ながらに凄い技を見せつけてくれるし、リンチェイや他の大人達のアクションはやっぱり、凄いものがありますた。

何と言っても、10代のリンチェイは今以上に身体のキレが半端じゃありません。所々で見れる格闘シーンは興奮しますた。

そして、鳳家の三鳳を演じた黄秋燕が凄い格好いいんだよねぇ。さすが、武術大会の覇者で、惚れ惚れしてしまう。ちなみに、このお方リンチェイの元奥様でもあります。

見所はやっぱりクライマックスの大激闘です。両家が協力しあって闘う姿は圧巻ですた。最後は全員に見せ場を作るようなアクションシーンの連続ですた。

全員が本物の動きをしていて、アクションの素晴らしさに感動すら覚える。

クライマックスでも、中盤とかで観れる格闘シーンでも、カメラを固定して長くまわしているんだよね。これはもう、出演者の技術がないと出来ない事だし、これだけ多くの芸達者な人がいるのが凄い。

物語は緩いけど、出演陣の技術的な動きにかなり恵まれていたので見所は多い。健康的でアクション&ホームコメディとして楽しめる作品ですた。

あと、リンチェイの笑顔は可愛い過ぎですた。たまらんのぅ・・・

1983/香港・中国

監督:張鑫炎(チャン・シン・イェン)

出演:李連杰リー・リンチェイ)/于海(ユエ・ハイ)/胡堅強(フー・チャンチェン)/于承恵(ユエ・チャンウェイ)/丁嵐(ティン・ナン)黄秋燕(ホアン・チューイェン)/孫権