花都大戦 ツインズ・エフェクト2/千機變II 花都大戦
STORY
古代、花都は冷酷な女帝が支配する女人国となり、全ての男たちは奴隷として扱われていた。ある日女帝(チュー・イン)は、近い将来に前王朝の末裔である皇帝星が現われ、男女平等の世の中を再建するという予言を知る。さらに、前王朝復興の鍵が隠された秘密の石板が盗まれる事態が発生。脅威を感じた女帝は前王朝の末裔に当たる若者を残らず抹殺すべく、最強の刺客ブルー(ジリアン・チョン)を送り出す。そんなある日、旅芸人一座の青年チャー(ジェイシー・チェン)は、不思議な石板を手に入れる。それが宝の地図だと思い込んだチャーは仲間のコール(チェン・ボーリン)と一緒に旅に出る。そこへ秘宝欲しさの奴隷商人スプリング(シャーリーン・チョイ)と身分を隠すブルーが、それぞれの思惑を秘めチャーの旅に同行することになるのだが…。
REVIEW
成龍(ジャッキー・チェン)の息子ジェイシー・チェンの主演作。
前作、「ツインズ・エフェクト」の続きかと思ったら、全然違う設定なのね・・・。
しかもTWINS(シャーリーン&ジリアン)が主役と思いきや、思いっきりジェイシー・チャンが主人公ですた。
前作と物語の設定が違っていてもいいんです。というより、設定は前作よりも全然良い。ああいう、架空の時代や背景って個人的には好きですた。
でも、物語のテンポがあまりよくないし、CGとワイヤーアクションが使いすぎで、しかも雑に見えるんですよね・・・
あと、メインの4人であるジェイシー君、TWINS(シャーリーン&ジリアン)、チェン・ボーリン君より、他の出演者たちのほうがインパクトがあったり、見応えがあるんですよねぇ。
ブルーと同じ刺客であるレッドを演じたファン・ビンビンとか、女帝演じたチュー・インのほうがはっとするようなインパクトがあったし、宦官演じたダニエル・ウーなんて男なのに、綺麗だなぁなんて思ったもん。
そのダニエル・ウーの女帝に対する切ない気持ちがこっちまで伝わるようで、いいんだよね。
そしてジャッキーは出ないのかな?と思いきや、あんな演出ですかい!
しかもドニー兄さんとの手合わせとは!だからこそ、ここはCGをそんなに使わない方が良かったんじゃないかって、ちょっと考えてしまう。惜しい気がするんだよね。
それでも、さすがに二人の動きには見所があって、個人的にはここが一番楽しめたかも。
やっぱ、アクション出来る人ってCGやワイヤーひとつ取っても動きが違うのよ。だから、この二人のアクションシーンは見応えがありますた。
あっでも役柄的に、旅芸人の座長ブラック・ウッドが最高ですた。でも、途中までその人がレオン・カーファイだとは気づかなかったわい!!そして将軍と再会、あれは最高によかったです。
でも、主人公より脇役のほうが良く見えるのは全体的に観て、映画としてはどうなんでしょ?
それでも、何だかんだ言いながら最後まで楽しめたし、雑だと文句を言いながらもアクションもかなり楽しめる作品ですた。
2004年/香港
監督:元奎(コリー・ユン)/梁柏堅(パトリック・レオン)
出演:房祖名(ジェイシー・チェン)/蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)/鍾欣桐(ジリアン・チュン)/陳柏霖(チェン・ボーリン)/甄子丹(ドニー・イェン)/梁家輝(レオン・カーファイ)/呉彦祖(ダニエル・ウー)/瞿頴(チュー・イン)/范冰冰(ファン・ビンビン)