HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

クライム・キーパー 香港捜査官/皇家師姐4直撃證人

STORY

アメリカ、シアトル。地元警察のドニー(ドニー・イェン)と香港警察のヤン(シンシア・カーン)は麻薬密輸団を追跡中、銃撃戦に。偶然その現場に居合わせた不法滞在者のロク(サイモン・ユエン・Jr)がCIAとの癒着が映されている証拠フィルムを手にしてしまった為に警察から容疑をかけられ、組織からも命を狙われる羽目に。

逃げたロクを追うため香港へ渡ったヤンとドニーだったが・・・

REVIEW

久々に興奮したなぁ。思った以上に面白かったです。

それにしても、デジタル・リマスター版のDVDジャケット、ドニーが全面に出ていますが、シンシア・カーンが主人公なのでは??

原題タイトルを見てわかるように「皇家師姐」のシリーズ第4弾。

皇家師姐といえば主人公はミッシェール・ヨー姉さんってイメージが強いけど、この「皇家師姐4直撃證人」の前作「皇家師姐?雌雄大盗 香港・東京特捜刑事」からシンシア・カーンへバトンタッチ。

しかし、シンシア・カーンってかなり久々に見ますた。っていうより、この人こんなに可愛い人だったのね。そんなシンシア・カーンが素晴らしいアクションの数々を披露してくれます。

救急車で追っ手と戦うシーンは「マジですか?」って思うほど凄い。このお方、スタントをあまり使わない人なので身体張ってアクションしているのが解る。

そして、鉄筋のエレベーターのシーンはもう大興奮ですた。

物語としては先が読めてしまい、ありきたりな設定で物語の中盤まで誰をメインで描いているのか軸がハッキリしません。しかも黒幕がアッサリ解りすぎるというか・・・それでも全体的に上手くまとまった作りになっていますた。

でも、この映画は本当アクションに見所が満載。

もちろん、シンシア・カーンだけじゃあありません。だってドニー兄さんがいるんですもん。そりゃあ期待大でしょう。しかも若いので動きがもう凄すぎ。目で追いつけない程の早さ。

クライマックスの黒人とのバトルなんて、もうホント見応えがあって半端無いアクションが繰り広げられています。

そして、もう一人の主人公サイモン・ユエン・Jrもこれまた良い動きをするんだよね。でも、中盤からあまり活躍の場をドニー兄さんに奪われた形なので、ちょいと残念ですた。

仇役のマイケル・ウォンもよかったなぁ。アクションはまぁ大雑把だけど、悪玉らしく小憎たらしい雰囲気が出ていて、物語が解りやすい。

開始10分くらいは、ちょっと間延びしそうな雰囲気だけど、その後はかなりテンポアップしてすんなり鑑賞できますた。

展開はスタンダートだけど、そのテンポのよさと、見応えのあるアクションで思った以上に楽しめた映画ですた。というより、これから鑑賞するかたはアクションを楽しんでください。かなり見応えアリ。

アクション見慣れたわしですら、久々に興奮しますた。

1989年/香港

監督:袁和平(ユエン・ウーピン

出演:楊麗菁(シンシア・カーン)/甄子丹(ドニー・イェン)/王敏徳(マイケル・ウォン)/袁日初(サイモン・ユエン・Jr)