HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

トリック・マスター/千王之王2000

STORY

金持ちの娘の護衛というつまらない仕事にうんざりした刑事のフン(ニック・チョン)は、上司の八面人(タッツ・ラウ)にもっと重要な仕事がしたいと直訴。そこで新たに与えられたのが、悪質な商売で私腹を肥やすフェラーリバリー・ウォン)のしっぽを掴むための、組織への潜入捜査だった。しかしフェラーリの部下にはめられ、フンは停職処分をくらってしまう。リベンジに燃えるフンは、恋人・ピザ(スーキー・クワン)の義兄であり、"ギャンブルの帝王"と呼ばれるウィン(チャウ・シンチー)に弟子入り志願するが…。

REVIEW

DVDジャケットに思いっきり星爺がセンターにいますが、あくまでこの映画の主人公はニック・チョンことチョンちゃんではないでしょうか??

そしてそのチョンちゃん、一歩間違えば「サザエさん」の実写になりそうなパンチパーマで趣味を疑うようなド派手なシャツを着ています。ですが、そんなキャラが何とも似合ってしまうんですね?。あとストリップとか高校生とか結構、身体張ってます。

でっ、さすが王晶監督ここでも映画「リング」を入れたりで、「オイシイ所はガッツリ使っちゃってます」みたいな演出。オマケに本人自体、キャラの濃い役でバッチリ出演。まぁ王晶本人が監督なので自由ですが、一言いわせてもらえれば、「アンタ、前に出すぎっちゅーねん!!」とツッコミたくなるんです。おかげで、ケリー・リンの影が後半から薄れちゃってるじゃないけ?っと思いますた。結局王晶本人が一番楽しんでるんじゃないでしょうかね?。

そして、かなりゲ○シーンが多く、それ以外にももう小学生でもヒキそうなくらい下品ネタ多いわ!でも、まぁフン(ニック・チョン)が罠に嵌められたあたりからテンポ良く展開する内容は結構よかったりしますし、ギャンブルシーンのオチとかさすがだね?と思って楽しめますた。

あっそれとイーキン主演の「中華英雄」を真似たチョンちゃんのシーンとタッツ・ラウと二人でやっていたインチキ「マトリックス」も結構ツボですた。

後は、ほぼ龍五を演じた八両金がツボだったなぁ。あの赤いドレスに身を包んだ姿が目に焼き付くわ!

肝心の我らが星爺なんですが、あくまでチョンちゃんの盛り上げ役ですた。それにしても相変わらず、ちょいイヤミな役が似合う人だわ。そしてほぼ終始、オッサン眼鏡をかけて、「星爺老けた?」って感じがちょっっと悲しい・・・

がっ!ロー・ワイコンとちょっとしたバトルシーンでようやく眼鏡を外し、白いランニングシャツでキレのいいアクションを見せてくれたのは、かなり嬉しかった。っていうか老け顔星爺が終始だったんで、このアクションシーンがメチャクチャ格好良く見えますた。ひょっとして計算?イヤ、考えすぎか・・・

結構下品だったり、ギャグも使い古しな感じもしますが、何故か王晶のコメディって香港映画らしくて好きだったりします。星爺迷としてはこの星爺はあまり元気が無いような気もしますが、そのかわりチョンちゃんが弾けてくれますし、なんだかんだで面白いツッコミ所もあって、わし個人としては結構楽しめた一本です。エンディングのNGシーンもお気に入り。

2000/香港

監督:王晶バリー・ウォン

出演:周星馳チャウ・シンチー)/張家輝(ニック・チョン)/關秀媚(スーキー・クワン)/林熙蕾(ケリー・リン)/呉君如(サンドラ・ン)/劉以達(タッツ・ラウ)/王晶バリー・ウォン