HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

キング・オブ・カンフー/武状元蘇乞兒

STORY

高級官史(ン・マンタ)の息子・蘇乞見/ツァン(チャウ・シンチー)は、武芸だけは一流で、親の金で遊びたい放題の日々を送っていた。自分の誕生日に娼館へ向かったツァンはそこでイーソン(チョン・マン)に一目惚れしプロポーズ。そこでイーソンは科挙の武科に状元で合格することを条件に承諾する。そして科拳の試験の日、以前から宮廷実力者の恨みをかっていたツァンは、科拳の試験での不正を言い立てられ、財産を没収されてしまう。浮浪者に落ちぶれてしまう・・・

REVIEW

この作品もDVDが戻ってきたので、久しぶりに鑑賞。そういえば、昔この映画の邦題って「こじきの王」だったような・・・

簡単に言えば金持ちの息子が乞食に落ちぶれて、そこから再生していく話です。

昔は星爺にしか目がいってなかったので、ストーリーも記憶が曖昧でしたが今観るとめちゃくちゃ面白かった!

科挙試験のシーンとか凄くアクションが堪能できるし、ギャグとかは星爺作品としては、まぁ普通に展開していくんだけど、一つのサクセスストーリーとして観る分には十分楽しい。金持ちから乞食へと身を落とし挫折したツァン(チャウ・シンチー)の姿が、後に乞食の王となり自信を取り戻した時の爽快感に繋がってよかった。

あと星爺の表情の変化がいい。ボンボンの時はおちゃらけ顔、乞食になったときは落ちぶれた顔、覚醒した後はちゃんと精悍な顔になっている。

また、ツァンと父(ン・マンタ)の親子が時に笑わせ時に切なくさせるのもいい。

特に物乞いになってからのン・マンタがいいんだよなぁ。息子の為にいつも明るく振る舞うんだよねぇ・・・

で、そのン・マンタの事を気にいっている女(?)に相変わらず鼻をほじりながら登場するレイ・キンヤンが。また、アンタかえ!!っと思いつつもスタンダートな笑いもしっかりありますた。

蘇乞兒という人は実在した人物で、『酔拳』の蘇化子の若かれし頃の姿です。また蘇乞兒自身、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』の黄飛鴻の父と「広東十虎」に名を連ねた人でもあります。

そして、この作品に出てくるツァンに睡夢羅漢拳を授ける乞人会の長、洪日新は金庸小説『射?英雄傳』の洪七公から七代目にあたる人物という設定。

こうやって人物背景を知ると、物語に厚みが出て個人的に凄く楽しめますた。

クライマックスの徐少強との戦いは、ちょっと物足りない感じもしましたが、その代わりチョン・マンのアクションが結構格好良くて悪くない仕上がり。

個人的に星爺は原題劇より古装片のほうが格好良くみえるので、わし的には大満足な映画ですた。

1992年/香港

監督:陳嘉上(ゴードン・チャン)

出演:周星馳チャウ・シンチー)/張敏(チョン・マン)/呉孟達(ン・マンタ)/徐少強(チョイ・シウキョン)/林威(ラム・ウェイ)/袁祥仁(ユエン・チョンヤン