HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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ゴッド・ギャンブラー 賭聖外伝/賭聖

STORY

叔父タット(ン・マンタ)を頼って、広州から香港へやって来たシン(チャウ・シンチー)は、超能力の持ち主。その超能力に目をつけたギャンブル好きのタットは早速シンを使って儲けるが、恨みを買ってしまい帰りに襲撃を受ける事になる。

逃げるシンを救ってくれたのはイーモン(チョン・マン)と言う謎の女性であった。シンはイーモンに一目惚れ。

ある日、「世界賭王大賽」に役立つ人材を探している、賭博王・ハン(チョン・プイ)に招待されたシンは、そこで綺夢と再会し・・・。

REVIEW

そういや、この映画のレビュー書いてなかった事に気がついた。ということで、10万年ぶりに観ますた。っていうのは言い過ぎとしても、ホント7,8年ぶりに観たよ、しかもかなり劣化したビデオテープで。

言わずと知れた星爺の出世作。数ある「ゴッド・ギャンブラー」の中でもこれはジェフ・ラウ監督もの。しかも本人も台湾の賭博師チャン役でしっかり出とります。

本家の「ゴッド・ギャンブラー/賭神」もかなり好きだけど、この「賭聖」も甲乙つけがたいくらい好き。

あぁ今観ても面白いなーこの映画。っていうか、まともなギャンブルシーンないんですけど、もう何でもアリでいいじゃない、って思える。

いや?改めて観るとやっぱ、ン・マンタのおっちゃんと星爺のコンビはこれが一番の様な気がする・・・あの漫才のようなやりとりがたまらん。

冒頭、タットのいるアパートのインターホンのシーンから爆笑なんだもん。

全体を通してお馬鹿炸裂でやっぱ好きだわ。

タットがシンに「叔父さん」と言われると興奮して腰振る所とか、「賭神」を観たあとハンの所へ向かったシンがスローで登場する所とか、かなりツボを刺激したなぁ。

星爺&ン・マンタのおっちゃんもかなり良かったけど、ピン(サンドラ姐さん)との食事シーンがかなり笑った。だって、ピンの脇のしたのホクロと会話してるんだもん。おかげでサンドラ姐さんはロクに食事も出来ない始末(笑)ピンの旦那(ユン・ケイ)もかなりウケた。星爺に嫉妬してめちゃ至近距離でじーっと睨みつける所は噴いたなぁ。ああいう細かい笑いがかなりツボですた。こういう細かい笑いをいれるジェフ・ラウって好きなんだよね。

アクションもちゃんと見所があるところも良かった。

ワン・ヨンミンのバイクで登場しての、あのアクション。

星爺はブルース・リーの表情やアクションを取り入れた動き。

チョン・マンは出てくるたびに凄く格好いい動き、そして銃撃戦も見逃せない要素だった。

最後のギャンブルシーンは上手く心理戦を描いているし、あのオチの使い方は他の「ゴッド・ギャンブラー」観ていても好きな展開。

「賭神」のストーリーも好きだけど、この作品のギャグとアクションは二番煎じと思えない仕上がり。本家を抜いて興行記録を打ち立てたのも納得。

この作品、DVDで再販してくれないかなー。絶対、買うけどなぁ・・・

きっと他にも買いたいって思う人多いと思うけど、そこんとこどうなんでしょ?

未見のかたは「賭神」→「この作品」→「賭侠」→「賭侠?之 上海灘賭聖」→「賭神2」と観ると一連の話が繋がって面白いと思います。

1990/香港

監督:劉鎭偉(ジェフ・ラウ)

出演:周星馳チャウ・シンチー)/呉孟達(ン・マンタ) /張敏(チョン・マン)/秦沛(チョン・プイ)/元奎(ユン・ケイ)/呉君如(サンドラ・ン)