シスター・オブ・ドラゴン 天女武闘伝/新天龍八部之天山童姥
STORY
武術界の最高峰、天山派。その大総帥ユーチィには美しい3人の娘、長女ハンワン(コン・リー)、双子の妹チョースイとチョンホイ(ブリジット・リン2役)がいた。ハンワンとチョンホイは姉妹でありながらも許されぬ愛情を抱いていることに気づいた父親ユーチィはハンワンから引き離すため山に籠ることを決意する。混乱する天山派の争いを利用し、星宿派が武術界の覇権を狙う。そんな中、ハンワンとチョースイは姉妹でありながらも若返りの奥義である天山童姥と天山派の後継者の座をかけた激しい争いへと発展する
REVIEW
金庸小説『天龍八部』に登場する天山童姥と李秋水の若き日を大きく膨らませて描いた古装片もの。
この作品、『天龍八部』を知っている人なら多少理解できると思いますが、原作を知っているわしですら、ちょっと混乱しますた。まぁ平たくいえばスケールのでかい姉妹喧嘩の話です。
たぶん低予算で作られたんじゃないかな?と思うぐらい、セットがヘボかったり、ワイヤーが丸見えだったりしますし、ストーリーは原作を知らない人は中盤くらいまで「いったい何のこっちゃ?」っとなりそうです。
人物関係が結構複雑な割に全体的に説明不足な気がする。しかも一体、誰を軸に描いているのか最後まで解らずじまいで、焦点がぼやけている気がしますた。
でも、ワイヤー丸見えのアクションでも結構楽しめますた。
ん?何ていうか「ドラゴンボール」を観ているような感覚。
それを、コン・リー、ブリジット・リン、チョン・マンという3人の大女優が大真面目にびゅんびゅん空を飛んだり瞬間移動したり、ありえない動きをたくさんやってくれます。それだけでも個人的には大満足です。
っで、この3人の女優の個性がお互い邪魔にならずに3者三様に楽しめる。
3人とも演技が上手いのはもちろんなんだけど個性があるというか、話自体はそんなに面白いってわけではないけれど、キャラクターの印象が強くて物語りが飽きずに観れる。こうグイグイと引っ張られる感覚で楽しめますた。
まぁその分、男性陣の影は薄いけどね・・・
あれ?でもハンワンが天山童姥でチョースイが李秋水ってことは、後々、無崖子
を巡ってまた争うってこと?それならば、アチー(チョン・マン)の存在は?う?ん書いているうちに、また混乱してきた・・・
やっぱ原作を知っているわしでも混乱しますんで、この作品ご覧になる方は『天龍八部』をかじっておいた方がいいかも知れないです。ハイ。
あっでも、コン・リー、ブリジット・リン、チョン・マンがお好きなかたはオススメです。
監督:錢永強(アンディ・チン)
出演:林青霞(ブリジット・リン)/鞏俐(コン・リー)/張敏(チョン・マン)/林文龍 /徐少強(ツイ・シャオチャン)