HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

ファイターズ・ブルース/阿虎

STORY

香港の刑務所から出所したばかりのタイガーは、以前恋人だったスポーツ記者のピムを捜しにタイにやってきたが、彼女が既にこの世を去っていることを知る。

そしてピムにプロイとい名の一人娘がいる事を聞き、タイで孤児院を営む日本人シスターの麗子のいる孤児院へ向かい、そこで娘のプロイと会う。

だが娘の存在に戸惑うタイガーの態度に、彼女は素直になれず反発してしまう。

親子を引き合わせた澪子は責任を感じ、タイガーの心配をするうちに、いつしか彼に惹かれている自分に気がつく。澪子の優しさに触れて、タイガーは少しずつ自分の過去を話し始める……。

REVIEW

何気なく観たんですが思ったより、いい映画でした。

結局、麗子の過去は?って思ったりもしましたが、なによりアンディが演じたタイガーと娘プロイの親子関係がストーリーの軸となって描かれている所がよかったです。特に駅のシーンが好きでした。

ただ、ラストの試合がそれまで格好よかったアンディの顔が凄いことになっていくし、燃え尽きて灰になったようなアンディの姿に「立つんだ!ジョォ???!!」って言いたくなるほど痛いファイトですた。

たぶん、あのラストのファイトは賛否両論なると思いますが、完全アウェイで負け戦に立ち向かうタイガーに、娘の為に過去の過ちを償おうと正々堂々と戦う父親の姿や男の生き様みたいなものを感じますた。

希望としてはラストはファイターを辞めて娘と静かに暮らしていくってラストにして欲しかった。悲しい終わり方なのがキツイ。

常盤貴子さんはシスターという役柄の設定のためか、控えめな演技で好感が持てて悪くないですがパンチが弱い気がしました。個人的にはピムを演じたインティラー・ジャンルンプラという女優さんが所々しか出演していないのに存在感がある人で、魅力的に感じますた。

そういえば、アンディはこの作品で出演100本目だったとか。他にも仕事が多いのに2000年の時点で100本って凄い仕事量だわ。ホントはアンディ5人ぐらいいるんじゃないか?っと思うほど。超人的でプロな人だと思いますた。

2000/香港

監督:李仁港(ダニエル・リー)

出演:劉徳華アンディ・ラウ)/常盤貴子/ インティラー・ジャルンプラ/アピチャヤ・ハナサナポン