HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

恋戦。OKINAWA Rendez-vous

STORY

沖縄に恋人とバカンスにやってきた香港警察のロー(レオン・カーファイ)。彼は空港で出会ったジェニー(フェイ・ウォン)に一目惚れし、彼女に接近しようとするが、そこで偶然にも世界を股にかける怪盗ジミー(レスリー・チャン)を発見する。ローは手柄を取りたいが為にジミーに近付くが、ジミーもジェニーに恋していて、しかも彼女はジミーの取り引き相手である日本ヤクザのドン(加藤雅也)の情婦だった・・・

REVIEW

この映画は個人的に、ストーリー云々より知っている場所がたくさん出ている所や、基地の街に生まれたわしとしては沖縄の米軍基地の現状を映し出してくれている所はありがたいと思いますた。

レスリー、カーファイ、フェイ・ウォンが主役だから楽しめたようなものの、映画としては、沖縄の気候がそうさせたのか、う?ん・・・緩い映画だ。

沖縄を舞台に男女8人が繰り広げる恋模様を描いた作品で、基本的には平坦な作り。わしは、沖縄の人間なのでかえって沖縄の観光のための映画でしょ?ってな感じで捉えますた。特に、万○ビーチホテルが上空から映し出された映像は、沖縄の人間から見たらタイアップありがと?な映像だもん。気持ちが醒めてしまうわい。

せっかく、警察、大泥棒、ヤクザの女って設定でネタは面白そうなのにストーリーも、その軸になる三人の絡みより、脇を固めるジジ・ライ&加藤雅也や、樋口明日香&谷徳昭の流れのほうが観ていて面白いと思いますた。

個人的には加藤雅也が演じたヤクザ・サトウがよかった。惚れっぽい性質で手下の男たちが振り回されてしまうヘンテコなヤクザで面白いキャラクターでした。

主役の3人の軸がどうも弱く生温い作品でしたが、王道を行くハッピーエンドで安心感のあるラスト。そのラストのビーチバーで音楽を聴きながら黄昏るレスリーの表情が可愛かったです。レスリーはやっぱりいい男でした。

2000/香港

監督:陳嘉上(ゴードン・チャン)

出演:張國榮レスリー・チャン)/梁家輝(レオン・カーファイ)/王菲フェイ・ウォン)/谷徳昭(ビンセント・コク)/樋口明日香/車婉婉(ステファニー・チェ)/加藤雅也