HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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暗黒街 若き英雄伝説/馬永貞

STORY

19世紀末。マー・ウィンジン(金城武)は、兄タイジュン(元華)と共に仕事を求め上海へ行く。そこで暗黒街のボス、タン(元彪)の目にとまり、二人は兄弟分に。

タンが経営するクラブ“スプリング”へ向かったウィンジンはそこで、歌手をしているキム(宣 萱)と出会う。またそこで、タンと対立しているヤン(元徳)の存在も知る。

数日後キムとの待ち合わせをしていたウィンジンは外国人から奪った服がもとでタイジュンと共に警察に捕まってしまう。そこで、ヤンが警察との繋がってタンを狙っている事に気づいたウィンジンはタンの救出へ向かい事なきを得る。が、キムの元へ行く事が出来なくなる。

抗争が激化する中、タンはウィンジンに組織を任せ上海を離れ、ウィンジンはタンの過去の女で“スプリング”の女主人ヤム(周嘉麗 )と婚約し徐々に頭角を表すが・・・

REVIEW

若くして暗黒街のボスとなった馬永貞の実話を元に作った作品。

監督がユン・ケイということで期待して観れますた。なかなか面白かったです。

アクションも堪能できるし、コメディ的な要素もあって笑えるしで、総合的にはよかったっす。ストーリーも退屈しない出来だった。

あまり、金城武の出演ものって観た事無かったんですが、意外とアクションできる人ですた。しかも表情の変化も上手い。

ツッコミどころとして金城武が敵にメッタ打ちされた時は「死んだ?」っと思うほど。あまりのヤラレっぷりに無理を感じた(つーかあんだけヤラレたら死ぬって!!)

特に金城武が救い出されてから、ユン・ワーたちが復讐させないためにウソをつくシーンが大爆笑。一番の笑いどころだったわい。

なんか笑いのシーンとシリアスなシーンにギャップがありすぎて、途中「あれ、コメディだっけ?」っと勘違いしそうな作品だった。

でもラストに近づくにつれヴァレリー・チョウが演じたユン・ピョウの元カノ・ヤムが悪い女なんだけど、後半から悲しすぎる女で切ない。それがラストに生かされていた。個人的には清廉潔白なキムより、このヤムみたいにやり方はまずいし性悪だけど一人の男に命を懸けられる女が好きだなぁ

そしてなんといってもラストのユン・ピョウがかっこよくてイイわ、コレ。

銃撃シーンもいいし、アクションがもう申し分なし。この人がいたから、引き締まったラストだった。

1997年

監督:元奎(コリー・ユエン/ユン・ケイ)

脚本:技安(ジー・アン)

出演:金城武/元彪(ユン・ピョウ)/元徳(ユエン・タク)/宣萱(ジェシカ・ヘスター)/周嘉麗(ヴァレリー・チョウ)/元華(ユン・ワー)