HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

暗戦 デットエンド/暗戦

STORY 白昼堂々とコンサルタント会社に進入し、人質を取ったチャン(劉徳華)。

警察が駆けつける中、彼は以前から目を付けていた敏腕刑事ホー(劉青雲)を交渉人に指名する。

チャンはホーに向かい「これはゲームだ、72時間内に逮捕しろ」と宣言し、その場から難なく立ち去る。

ホーはチャンが仕掛けた罠に翻弄されつつも、やがてチャンの目的が復讐であること、そしてチャンが余命わずかだと言う事を知る。

REVIEW

何なんでしょうか、このジョニー・トーという監督は。

スピーディー且つシンプルにまとめ上げて、ここまでどうやったら格好よく、

しかも面白く仕上がるんだと感心しちゃったよ。やっぱ上手いわ。

『ザ・ミッション』『ヒーロー・ネバー・ダイ』に次ぐ好きなジョニー・トー作品です。

話の中に伏線も盛り込まれていて、最後は奇妙な友情をしっかりと、でも淡々と描かれている所なんかはもう、特に拍手もんでした。

そして、主役二人がまたいいのよ。どっちも負けていない演出。

コミカルにときにはリアリティな動きに素晴らしさを感じてしまった。

格好いいよ、二人とも。しかもアンディの○○というオマケつき。

ラスト、二人が別れていくところはグッとくるものがあった。

またレイ・チーホンや作品常連のラム・シューも味があって、

特にラム・シューのスパイス的なキャラが結構笑える。

レイ・チーホンはかなり久々でスキンヘッドなんで最初誰だか解らんかったわい。

ヒロインを演じたヨーヨー・モンも出番は少ないけど、アンディに惹かれていく所なんて解り易いし、ラストのあの場面が生きているのもよかった。

キャラはそんなにはっきりとした作りはしてないカンジだが、

そんな事気にならないほど、飽きのない展開、構成に唸る一本。

1999年 香港

製作・監督:杜琪峯(ジョニー・トー

出演:劉徳華アンディ・ラウ)/劉青雲ラウ・チンワン)/蒙嘉彗(ヨーヨー・モン)/李子雄(レイ・チーホン)/林雪(ラム・シュー)