HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

ヴィッキー・チャオのマイドリームガール/炮製女朋友

STORY

上海のスラム街で育ったニン(趙薇)の元に大きな自動車工場を経営する社長チャン(呉耀漢)が突然表れる。 ニンはチャンが探していた生き別れた娘だった。 知性も教養もなく顔も服もボロボロだったニンをチャンは立派なお嬢様に仕上げる為、香港からスタイリストとしてジョー(鄭伊健)がやってくるが、実はジョーは詐欺師まがいの男だった。 小汚いニンを観て無理だと感じたジョー一旦仕事を断るが、ニンの強い説得で仕事を引き受ける。

REVIEW

もうね、『ヴィッキー~』というネームバリュー丸出しなのは仕方ないと思ってます、ハイ。 イーキン&ヴィッキーチャオ主演という事もあり期待して観たんですが、 ・・・不完全燃焼だったなぁ・・・。

ストーリーはベタでもいいんですが、コメディを見せたかったのか、ラブストーリーに持って行きたかったのかハッキリしないっつーか・・・ キャラも中途半端なんですよ・・・ ヴィッキー・チャオもどうせ薄汚い娘をするなら徹底的にやってくれ~っと思うほど。だって薄汚くしても中途半端に可愛く見えるから 。ギャップがないんだよね、汚くしても綺麗にしても突飛な格好しても・・・

なんか最近『クローサー』を観て良かったからか、どうしてもこのヴィッキー・チャオを観ると元気がない気がするんだよな~。

唯一観て笑ったのはニンの回想シーンで踊るイーキンの髪型だけだったし、 そのイーキンすら元気がない。 だって、社長の部下役で出ていたビンセント・コクと秘書役のリャン・ジンのほうが面白かったもん。

ラストに行くにつれウダウダ感がぬぐえない仕上がりで、そして「そんな急にハッピー・エンドかい!」っと無理がありすぎるオチ。 せっかく表情がいいヴィッキー・チャオの顔つきをもっと有効に使って欲しかったわい。

もっと主役の二人を弾けたキャラにしておけば何倍も面白い作品になれたのに・・・とちょっと感じてしまった。

2003年/香港 

監督- 葉偉民(イップ・ワイマン)

出演-鄭伊健(イーキン・チェン)/趙薇(ヴィッキー・チャオ)/呉耀漢(リチャード・ン)/谷徳昭(ヴィンセント・コク)/梁静(リャン・ジン)