HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

ワンダーガールズ 東方三侠/東方三侠

STORY

近未来、香港。近未来、香港。ここ3ヶ月の間に18人の赤ん坊が何者かによって誘拐される事件が起こる。刑事のロー(ダミアン・ラウ/劉松仁)は上司(チョン・プイ/秦沛)と共に事件を追う。厳戒態勢にもかかわらず、目の前で赤ん坊が誘拐されようとしたときワンダーウーマンと呼ばれる仮面をつけた女傑が現れる。ワンダーウーマンの正体はローの妻トントン(アニタ・ムイ)だった。

REVIEW

B級テイストな雰囲気を漂わせてますが、見事なほど一流のB級作品。そして、出演、制作はA級。パッと見、「バットマン」と「キャッツ・アイ」と「チャーリーズ・エンジェル」を掛け合わせた感覚になるが、主人公が三者三様でかっこいいんだよ~。アニタ姐さんもミシェールもマギーも。

初めて3人が顔を合わせ格闘するシーンがとくに見所。ツッコミどころも満載でアニタ姐さんのワンダーウーマンの仮面がツボ。これまた、衣装もチープな感じがムンムンしているところもツボ。内容もありえねーのオンパレードだが、本人たちは至って真面目なので、アクションのキレもよく、テンポもノリがよかった。

アニタ姐とミシェール・キングの役がちょっとお堅いイメージなので、マギーのイケイケ姉ちゃんなキャラがこのストーリーを盛り上げてくれて暗い雰囲気を払拭させていますた。

監督が杜淇峯(ジョニー・トー)、アクション監督が「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の程小東(チン・シウトン)という組み合わせで、アクション、カメラワーク、ワイヤーワークが恐ろしく、演出もド派手。そこに主人公の女性ならではの曲線美があるから凄い。

魔王演じたヤン・サイクーンは最後まで強烈だし、アンソニー・ウォンに至っては「八仙飯店~」を彷彿とさせるチカラ技を見せつけてくれます。(ちぎられた自分の指食うし・・・)何もかもがやり過ぎだぜ!!と気持ちのいいほど濃い一本。

この「東方三侠」は続編の「東方三侠2」もあります。ただ「東方三侠2」は「続編はハズレ」の法則を見事に辿っていて、あまりオススメできず・・・

いきなり核戦争後の話だし、ちょっと救いようがないっつーか、上司を演じたチョン・プイが1ではちょっと間抜けな上司だったのに2では悪魔のような人に変身しとるし・・・ギャップに悩んだよ。ちなみに2は金城武のデビュー作でもあり、あっさり殺され、首だけが残されるというカワイソウな設定。

まぁあるイミこんなに1と2で落差が激しい作品はない。

でも、1はやっぱりオススメの一本。そしてアニタ姐が歌うテーマソングは一度聴くと当分は離れられない現象まで残してくれます

1993/香港

監督- 杜淇峯(ジョニー・トー)/程小東(チン・シウトン

出演-梅艶芳(アニタ・ムイ)/楊紫瓊(ミシェール・キング)/張曼玉(マギー・チュン)/黄秋生(アンソニー・ウォン)/劉松仁(ダミアン・ラウ)/任世官(ヤン・サイクーン)