HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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ミラクル・マスクマン 恋の大変身/百變星君 Sixty Dollar Man(ミラクル・マスクマン 恋の大変身)

STORY

ヤクザに殺された、金持ちのドラ息子シン。彼はマッド・サイエンティストの力によって、変身能力を持つ改造人間として甦った。だけど手術費用を値切ったたため、その能力には欠陥があって……。

REVIEW

ジム・キャリーの「マスク」が流行った当時なので、パク・・・いやパロってしまったんでしょう。ただ中身を観ると全然違った仕上がりで「マスク」と比べると凄くチープ、だけどそれが電影好きにはたまらない。見る人によっちょあハマる面白さがこの世界にはあった。

いつものような意見で申し訳ないが、やっぱり好き嫌いが分かれる作品だと思う。主人公シンは序盤イヤな奴だし、ヒロイン演じたジジ・リョンも厚底メガネに歯列矯正という姿。ヒロイン・チュンを馬鹿にしていたシンが自分の葬儀でチュンの優しさに触れても、美しくなってから惚れてしまう、あの露骨な男心が皮肉にもこの後の面白さを引き立ててくれた。でも、葬儀のチュンで主人公シンは惚れてしまってたんじゃないかとも見えるんだよなぁ・・・と個人的には信じとります。意地悪で子供のようなシンを周りはどうしてもほっとけない姿が、ある意味母性本能バリバリにする作品。

ただ、この作品ってそう思う反面シンチー自身があまり弾けていない気もする。

でもその代わり、ン・マンタやチョイ・ガムコンといった脇を固めてくれる役者が弾けております。

まぁ何だかんだ言ってもシンチー出演作品。私としては安心して楽しめます。「パルプ・フィクション」をパクッたダンスシーンもあり、ラストのオチも香港地元ネタ(百佳超級市場CM)で締めくくるっつー作りは香港テイストで香港電影好きには比較的楽しめる一本ではないでしょうか。

1995/香港

監督- 王晶(ウォン・チン)/葉偉民(イップ・ワイマン)

出演-周星馳チャウ・シンチー)/梁詠淇(ジジ・リョン)/徐錦江(チョイ・ガムコン)/呉孟達(ン・マンタ)