HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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ゴッド・ギャンブラー完結編/賭神続集2

STORY

賭神は引退して、今は亡き恋人に生き写しの妻とパリに暮らしていたが、留守中に妻とお腹の子供を惨殺されてしまう。極悪なサウへの復讐を誓った彼は身を隠して逃げるが、道中で台中のホイの殺人者の汚名を着せられ保安隊から追われる羽目になる。ホイの息子を連れた賭神はサウの罠から逃れながら、チンピラ兄妹ら様々な仲間との出会いに助けられて、ついに再び“賭神”となってサウとの対決に向かうのだった!

REVIEW

「賭神」の続編。賭神コウの四年後が描かれています。

もちろん主役はチョウ・ユンファ。ただ最初の「賭神」とは違い序盤ちとシリアス路線ですた。でも、シューラッパ(レオン・カーファイ)、シューギター(ン・シンリン)が出てきたあたりから流れが一変。。前半のシリアスな流れを切るようなコミカルな展開に。普通、雰囲気が変わりすぎる流れだと抵抗を感じますが、序盤・中盤・ラストとメリハリがついて違う感じで目が離せない。

ただ、このシリーズの見せ場であるギャンブルシーンは少ないですね。まぁコウが殺された妻子の復讐するまでのストーリーなので、そこは重要視しなくてもいいかも。 今回、ユンファ演じるコウは最初から最後まで恰好いい大人の男。ちょっと物足りん気がするが、その代わり、レオン・カーファイが演じたシューラッパがお調子者なので笑いの部分もちゃんとありますた。

キャラクターとしては、一番よかったのがン・シンリンが演じたシューギター。後姿しかわからない賭神シンに憧れているシューギターの想いがきちんと描かれていて、シンの後ろ姿をみながら最後を迎える場面はけっこう泣けた。個人的にシューギターのような気が強い純な女、好きなのよ、わし。

他にも間抜な公安警察を演じたチョイ・カムコンもホイの息子を演じたシーミャオ君もアクションバリバリなチンミー・ヤウも華を添えて、かなり楽しめますた。シーミャオ君とブラッキー・コーは確かリー・リンチェイの「D&D完全黙秘」にも出てましたね。でもそこでも死に別れだったような・・・

シリアスな部分とコミカルな部分を併せ持ち、なかなかメリハリがある内容だと思う。

一作目ほど目新しさは感じませんが、続編としては充実した作り。ギャンブルももちろん、ストーリー自体に駆け引きを感じさせる一本。

1994年/香港

監督- 王晶(ウォン・チン)

出演-周潤發(チョウ・ユンファ)/梁家輝(レオン・カーワァイ)/呉倩蓮(ン・シンリン)/張敏(チョン・マン)/徐錦江(チョイ・ガムコン)/邱淑貞(チンミー・ヤウ)/呉興國(ン・ビンゴッ)/向華強(チャールズ・ヒョン)