HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

幸せはイブの夜に/大富之家

STORY

富豪の大家族ヤウ家の母は、常に家族の事を案じていた。長男のフー(レイモンド・ウォン)は、酒が原因で離婚され娘に会うことも止められていた。次男のクワイ(レオン・カーファイ)は売れっ子漫画家だが少し吃音があり、父親との折り合いも悪い。クリスマス・イブの日、ヤウ家の長女・オン(テレサ・モウ)がフランスでの留学から帰国。従兄弟のチョン(ラウ・チンワン)はオンの帰国を心待ちしていた。

ところがオンの側には友人のロバート(レスリー・チャン)が。ロバートの風情を見たヤウ一家は困惑する。オンの帰国の為、親族パーティを開いたチョンはその席でオンにプロポーズをする。だが、オンはチョンに従兄弟以上の感情はなく、それを察したロバートはチョンに、オンはすでに自分と婚約している。とその場しのぎの嘘をつく。その嘘の為、ロバートはヤウ家に婚約者として居候し・・・。

REVIEW

様々な問題を抱えたヤウ家にレスリー・チャン演じるロバートが救世主となるような、ほのぼのとした内容で、笑いのツボもしっかり押さえられている。ここで演ずるレスリーは自由人といった風貌でちょっとロン毛だが、やっぱレスリーは短髪の方がいいです。最後は髪を切りますが・・・

内容は一人、一人にちゃんとキャラや見どころがあってテンポがいい。しっかし、レオン・カーファイは上手い役者です。シリアスからコメディまできっちり演じる人だとつくづく感心。特にこの作品のカーウァイ可愛らしくて好きですね~。また、レイモンド・ウォンの女装も笑えます。ラウ・チンワンも相変わらずインパクト強。

正月映画らしくハッピー・エンドだが、ちょっとジーンとくるものもあってお得な気分になる作品。家族で見て欲しい作品の一つですね。

また、ヤウ家のおじいちゃんを演じたクワン・タッヒンは「黄飛鴻シリーズ」を演じた名優。「黄飛鴻」と言えば最近はリー・リンチェイのイメージの人も多いが、それ以前は彼のイメージだった。この人の「黄飛鴻」も是非観て欲しい。この作品でも彼の「黄飛鴻」がちょっと観られます。またこの作品が彼の最後の作品となりました。

そういった意味でも香港映画好きにはたまらない作品の1つだと思う。ワタシの中ではレスリー・チャンやレオン・カーファイより、この名優・クワン・タッヒンがツボで主役だった

1994年/香港

監督- 高志森(クリントン・コウ)

出演-張國榮レスリー・チャン)/梁家輝(レオン・カーファイ)/毛舜[竹/均](テレサ・モウ)/劉青雲ラウ・チンワン)/袁詠儀(アニタ・ユン)/鄭裕玲(ドゥドゥ・チェン)/黄百鳴(レイモンド・ウォン)/關徳興(クワン・タッヒン)