HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

冷戦/九龍冰室

STORY

香港の一角にある“九龍カフェ”。そこにひとりの男が帰ってきた。男の名はロン。かつて殺し屋として暗黒世界に君臨したロンは、暗殺に失敗し脚に傷を負い刑務所での生活を送っていた。刑期を終え香港に戻ってきた彼は血塗られた世界に嫌気がさして堅気になることを決意する。しかし、そんな彼を慕う若いヤクザたちが次々と説得にやって来る。そんなある日、ロンのもとにかつての恋人ヘレンとロンの間に出来た子どもだという男の子シウロンが舞い込んで来た。戸惑いながらも、シウロンのために良き父親になろうと心に誓うロンだったが……。(all cinemaより抜粋)

REVIEW

何気に暗い雰囲気漂う作品だ・・・。しかも邦題が「冷戦」っていうのは頂けない。

でもこのイーキンすごくかっこええのよ。(イーキン迷ではないが・・・)大人の男を演じてます。どうしても【古惑仔】のイメージが抜けなかった私、反省しました・・・ごめん。大人になったのうイーキン

そんなイーキン演じるロンがあまりにも黒社会で名を馳せてしまい、カタギになってもそれがついて回る男の苦さが映し出されていました。苦悩するロンを見守るホン(ラム・シュー)がいい仲間なんだよね。純粋に友達で良き相棒って感じが良かったなぁ。

あと、シウロンのパパとなったロンが泣けるのよ。自分が父親に対して悪い息子だったから、良きパパであろうと頑張るんだ。ロンの誕生日のシーンが特によかった。

シウロンの母親のヘレン(カレン・モク)がロンを黒社会に復帰させたいために画策するんですが、これがまたワガママなんだけど、悲しい女なんだよね。

でも、一番かわいそう過ぎるのは、周りに巻き込まれていくイーキン。あのラストはいくらなんでも悲しすぎる・・・

映像はカット割りが上手くできていてアクションも良かった。香港ではあまり売れなかったらしいが、わし的には結構好きな作品。たまにはこんな、悲しい結末の映画もアリだという事で。

2001/香港

監督- 馬楚成(ジングル・マ)

出演-鄭伊健(イーキン・チェン)/林雪(ラム・シュー)/莫文蔚(カレン・モク)/呂頌賢(ジャッキー・ロイ)/李彩樺(レイン・リー)