HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

海洋天堂

海洋天堂

STORY

王は妻との死別後、男手ひとつで自閉症の息子を懸命に育ててきた。しかし、或る時、自分が癌に侵されており、すでに余命いくばくもないことを知る。それでも、彼はあきらめずに残された日々を通して、何とか息子を自立させようとするのだが……。

REVEW

久々の更新。

映画「海洋天堂」の試写会が10/19 日にあったので桜坂劇場まで行ってきますた。

まだまだ未見の方もいると思いますので詳しくレビューするのは後ほど

物語は余命幾ばくも無い父が自閉症の息子を自立させようとするお話です。

個人的な感想としては、かなりよかったです!

中盤からは涙が止まらなくて、こころがぎゅうっと締め付けられました。

主人公の父親、王心誠(ワン)演じたジェット・リーはいつものようなアクションスターのジェット・リーではなく、とにかく何処にでもいる普通の父親を演じている。

そのどこにでもいる父親ってのがいい。ただただ子供の幸せを願い、時には厳しくそして温かい父親なんですね。

親が子供に向ける愛情の深さをすごく純粋に演じている。

そして息子の大福(ターフー)と父、王の過ごす日々がとても愛おしく描かれている。

だからこそ、大福が取り残されるであろう環境に少しでも生きやすいようにと必死な父親の姿や厳しい現状がかいま見られる。でも、それ以上に父親の愛情の大きさも感じられた。

物語と共に映像や音楽の美しさも印象強い。

クリストファー・ドイルの映像美、久石譲の音楽が物語を優しく包んでいる。

終盤にいくにつれ、父、心誠の愛情がこちらに伝わっていく。とても切なく胸を締め付けられた。

演出が素晴らしく、卵を割る場面、かくれんぼ、そして海亀の存在が最後の最後に心を掴む

まだ未見のかたは是非観てほしい一作。

すごく暖かな作品です。