HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

ゴッド・ギャンブラー賭神伝説/賭神3之少年賭神

STORY

チャン(レオン・ライ)は、ギャングのボスに育てられ、幼い頃から賭博の教育をほどこされてきた。やがて、博徒としての才能を開花させたチャンは、ギャンブラーの大会である全世界賭神位決定戦に出場することになる。ところがチャンに、ボスから大会で負けるようにという指令が突然入る。

REVIEW

レオン・ライ主演の『ゴッド・ギャンブラー賭神伝説』を見ますた。

これは、チョウ・ユンファ主演の『ゴッド・ギャンブラー/賭神』の主人公コウ・ジュンがいかにして「賭神」と呼ばれるようになったのかが描かれてます。いわゆる黎明期を描いたやつですね。りよんなだけに。

賭神の髪型が何故オールバックなのかとか、チョコレートの意味とかそういうのが謎解かれたのがよかったです。

ゴッド・ギャンブラーって結構いろんな人が演じていて、個人的にはユンファ、アンディ、シンチーのやつが基本的に面白いって思っていたけど、この作品もなかなか面白いと思いますた。

物語は、ゴッド・ギャンブラーらしく騙し騙されの構図がなかなか上手く描かれていますた。というか、ユンファ版の主人公コウの過去を描いた作品なんでは心理戦を上手く用いるギャンブラーってことで、その心理作戦が上手く描かれていたのではないかと・・・

個人的にはシンチー迷なのでシンチー版もパロディも好きですが、ユンファ版の構成とかかなり好きなので、この作品はその正統派の流れを汲んでいる面白さがありますた。

あとアクションも見応えあり。小春演じたロン・イー(賭神のドラゴンね)とコウの出会い頭の電車でのアクションも見応えあり。その小春がねぇ、寡黙なキャラクターで格好いいのよ。もうあてくし小春に激萌えですた。

ただ物語の展開自体は面白かったしキャラクターもお気に入りでしたが、アニタ演じたセブンが切な過ぎて、なんか後味がすっきりしない。セブンが明るくて純粋なキャラだけに、その重さにずーんと気分が沈みますた。

でも、あの指輪をはめて維持装置?を止めた時は号泣しますた。

もともとは呉鎮宇観たさに鑑賞のはずだったんですけど、その鎮宇がデスネ・・・なんすか?あのワンレン・・・

いや、もう鎮宇演じる男が主人公の敵役で妬みの塊のような悪い男なんですけど、あの髪型で笑ってしまうといいますか・・・あてくし鎮宇のファンなんですどね、あの髪型見た瞬間「いやーーーっ!!!」って持っていたサンドイッチ握り潰しましたよ、ホント。。。

ってことでトホホな鎮宇さんなんですが、さすがに印象強いのも本音ではあります。キャラクター的には誰よりも勝っていますた。

でも、ゴッド・ギャンブラーらしくてクライマックスのポーカーの場面のどんでん返しは期待どおり。

もうちょっと、そこ長くてもいいんじゃない?って思いますが、このシリーズの面白さはわかっていても、最後のどんでん返しにあると思うので、そこは観ていて気持ちよかったです。

まぁユンファ版『賭神』と比べると辻褄合わない事も多々ありますが、そこはなんてたって王晶作品ですから、細かい事は気にせずに・・・

個人的には数ある『ゴッド・ギャンブラー』の中で上位に入る出来だと思います、ハイ。

1996年 香港

監督:王晶

出演:黎明(レオン・ライ)、陳小春(ジョーダン・チャン)、袁詠儀(アニタ・ユン)、 張達明(チョン・ダッミン)、梁詠[王其](ジジ・リョン)、徐錦江(チョイ・ガムコン)、陳豪、鄒兆龍(コリン・チョウ)、呉鎭宇(フランシス・ン