夏日的麼麼茶 SUMMER HOLIDAY
STORY
仕事と恋人を一度に失ったサマー(鄭秀文)は、いとこが経営するというマレーシアの小島のペンションへ。ところがそこには、いとこから権利を譲り受けたという青年・モモチャ(任賢齊)がいた。ビーチの所有権をめぐって対立する2人だったが…。
REVIEW
MATVにて鄭秀文&任賢齊主演の『夏日的麼麼茶』を見ますた。
物語はキャリア・ウーマンと海の男の恋愛もの。舞台はマレーシアの海と言う事で開放感いっぱいです。
中盤まではマレーシアの海を堪能してくださいと言わんばかりのゆるーい雰囲気。
リッチー・レン、阿牛、王光良のトリオがビーチで女の子を追いながら実に楽しそうに歌っております。
いや、全体を通して緩めなんですけど悪くないんですねぇ。
リッチー・レンのチャラそうな茶髪に苦笑しながらの鑑賞でしたが、なかなか面白かったです。
先が読める典型的な展開なんだけど、サミーとリッチー・レンの雰囲気が良い。
個人的に茶髪のチャラいのが苦手なんで、
もう、最初はリッチー・レンが演じた麼麼茶のチャラそうなキャラクターに拒絶反応起こしてたけど、
物語が進むにつれ魅力的に映っていったのがよかった。
主人公Summer(サミー)はビーチの所有権の為、麼麼茶(リッチー・レン)が自分を気に入るように近づき、そのうち麼麼茶の優しさに本気になっていくんだけど、そう物語は簡単にはいかないわけで・・・
中盤、ある出来事でSummerはペンションを出て行く。そのときになって麼麼茶はSummerがとても大切な存在に気づく。
どんなに誤ってもSummerは麼麼茶を許そうとしない。たぶん、許したいんだけど許せないんだよね。
そんな微妙な女心とか上手く伝わってちょっと切ない。
まぁ物語が緩い展開なんで、人によっては苦手かも知れないけど、微妙な感情の変化とか描かれていて共感できる演出だったりするので、個人的にこの映画は好きでした。
どうせなら、夏真っ盛りの時に観たかった気もする。それぐらいマレーシアの雰囲気が伝わる映画ですた。
2000年 香港
監督:馬楚成 (ジングル・マ)
出演: 鄭秀文 (サミー・チェン)、任賢齊(リッチー・レン)、 阿牛(アニゥ)、王光良(マイケル・ウォン)、金培達(ピーター・カム)