HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

人肉燈篭

STORY

人の皮を剥いで燈籠を作れば、その皮を剥がれた人の魂は永遠にその燈籠に籠められる。チンピラのファイ(レオン・カーファイ)は腕っ節も人望もないヘタレ男。ある日、彼は一人の女幽霊(チンミー・ヤウ)と出会い付きまとわれる羽目になる。彼女はフェイに魂を救ってほしいと助けを求めるが…。

REVIEW

張耀揚ことロイ兄さんの誕生日月ってことで、兄さん出演作品を紹介。

まず、第一弾は「人肉燈篭」

タイトルを見ると怖い映画かなぁと思ってしましそうですが、物語自体まったく怖くありまへん。ホラーファンタジーのような仕上がり。

しがないチンピラが前世の記憶を呼び覚まし、前世で恋人だった女を成仏させようとてんやわんやする話です。

物語の展開はかなりわかり易く怖さもないので軽い気持ちで鑑賞できます。

ん、でも製作が王晶なんで、B級漂う笑いやツッコミ所がありますた。

レオン・カーファイはさすがで、現世のしがないチンピラと前世の男前な姿を上手く使いわけて演技してますた。この人は芸達者で、役によってホント雰囲気が変わる。

チンミー・ヤウがこれまた良くって、純情な役だけどカーファイさんとのラブラブな場面とか妙な色香が漂って見ているコッチがドキドキしてしまう雰囲気ですた。

んで、我らがロイ兄さんなんですが、もうツッコミ所満載のキャラです。

もうね、「どれだけ生きとんねーん!!」って思うくらい老け顔メイクで出てきます。絶対、あの老け顔だったら兄さんって気づかない人いると思う。

歳とった兄さんってあんなんなの??ってちょっと不安に駆られるくらい。

一応黒社会の悪いボスなんだけど、妖術?まで使えるオソロシイ男。どんなに刀で斬りつけられても微動だにしまへん。でも、弱点は子供の尿・・・えぇ、はっきり言ってワケわかりまへん。

でも、この映画で一番頑張っていたのは、兄さんのような気がする。いや、すげー身体貼ってますた。ある意味大活躍です。

で、肝心の物語部分ですがハッキリ言って中途半端な印象かなぁってのが本音ですた。物語はホラーなのか、コメディにしたいのか焦点がぼやけたまま進んでいます。しかも、終わり方は妙にシリアスで尻切れトンボのよう。

でもいいんです、これもロイ兄さんの歴史の一ページですから。

1993年/香港

監督:劉偉強(アンドリュー・ラウ

出演:梁家輝(レオン・カーファイ)/邱淑貞(チンミー・ヤウ)/張耀揚(ロイ・チョン)/黄光亮 (トミー・ウォン)