HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

ヒーリング・ハート/侠骨仁心

STORY

瀕死の重傷から生還したジャッキー(ミッシェル・リー)は、元の恋人の気持ちを受け入れられず、ひょんなことから彼の友人である外科医ローレンス(トニー・レオン)の家に転がり込む。2人はやがて心を通わせていくが、ある日、ローレンスはジャッキーが脳腫瘍に侵されている事を知るのだった・・・。

REVIEW

アメリカドラマ「ER」っぽくしたかったんだろうなぁってのは解るんです。

でも観終わっても頭の中が「??」となるような感覚ですた。っというよりも、なんか全体的に物語が中途半端に描かれているんですよねぇ・・・

ヒロインであるジャッキーの行動がイマイチようわからん・・・

ジャッキーがローレンスの家に転がりこんで過ごす日々を描いたところまではよかったんだけど、その後の二人の描きかたがどうもしっくりこない。

結局、彼女は残りの時間を悔いの無いように生きる為の選択だったとは思うんだけど、そこにポツンと残されたローレンスは心残りになっちゃうんじゃないだろうか?と思ってしまう。

あと病院内の人間関係や訴訟問題とか、これからそれらが物語りにどう関わっていくんだろうと期待していたのに結局、肩透かしをくらってしまった。

久々に見た、呂頌賢と周嘉玲の存在は一体なんのための配役だったんだろう・・・

まぁでもローレンスの友人医師ポールを演じたケニー・ビーはよかった。

彼は、ジャッキーの事が好きだったけど、ローレンスとジャッキーを見守っているような優しい役。この存在は結構、悪くなかったように感じる。

たぶん、中途半端に描かれてしまった他の配役たちにもドラマがあったんだろうけど、映画の中でそれを表現するにはあの尺だと無理な話だったんだろう。

でも、それならば色々なネタを盛り込むくらいなら、最初からローレンス、ジャッキー、ポールの姿をシンプルに描いたほうがよかったと思う。

ローレンスがジャッキーと関わることで、医師としての接し方が変わり始めていく部分はよかったと感じる。少なくともこの映画の中で物語が成り立つ部分ではありますた。

ラストの展開になんか納得はしませんが、お涙頂戴みたいな展開せず、あっさりと終わる所は個人的には悪くないと思いますた。

2000年/香港

監督:ゲイリー・タン

出演:梁朝偉トニー・レオン)/李嘉欣(ミッシェル・リー)/鍾鎭濤(ケニー・ビー)/馮徳倫(スティーブン・フォン)/周嘉玲(チャウ・カーリン)/呂頌賢(ジャッキー・ルイ)/尹揚明(ビンセント・ワン)/楊恭如(クリスティ・ヨン)