HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2/倩女幽魂II人間道

STORY

ツァイ・サン(レスリー・チャン)は、忘れ得ぬ美貌の幽霊そっくりの娘チー・フォン(ジョイ・ウォン)と出会い彼女に惹かれていく。そして投獄されているチー・フォンの父を救うべく立ち上がるツァイ・サンだったが、その前に奇怪な魑魅魍魎が姿を現した……。

REVIEW

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の続編。

主要キャストである、レスリー、ジョイ・ウォン、ウー・マの他に、ジャッキー・チョン、ミッシェル・リーなど新たな顔ぶれも登場します。

前作でジョイ・ウォンは幽霊スー・シンの役、そして今回はスー・シンにそっくりの人間として登場します。

が、なんでだろう?ジョイ・ウォンは人間の役より、前作のような幽霊役のほうが魅力的に感じますた。あのミステリアスな雰囲気がよかったのかも知れない。

ここでレスリー演じるニンはやはり、ジョイ・ウォン演じるチー・フォン(人間の方)と恋に落ちるんですが、いくらスー・シンに似ているとはいえ恋に落ちるの早すぎ!チー・フォンに惚れたのか、スー・シンに似ているから惚れたのか、そこの所はどうなのよ??なんて思っちゃったりする。なんか、前作の切ない別れが半減しちゃうんだよなぁ・・・

あと気になるのが、學友さん演じたチャオは一体どうなったんだ?まさか、あのままなのか?そうなると、ミッシェル・リーが可哀相すぎ。

たぶんこの作品自体、構成を練らずに前作の人気にあやかって作ったんだろうなぁって感じがする。物語が中途半端に描かれている気がしますた。

でも、物語前半のレスリーと學友さんの絡みはコメディタッチで面白い。妖怪の動きを止めようとしてとばっちりをうけるチャンにかなりウケますた。

でも前回、大活躍を見せたイン導師(ウー・マ)の出番が少ないのが寂しかったな?。あの「ハンニャラミ?」が好きだったのに・・・

と、まぁ前作と比べてしまうと文句も多いですが、アクションも前作より迫力があるし、ドタバタな展開がちょっと面白かったです。しかもハッピーエンドな所がいい。

個人的には學友さんが演じたチャオとレイ・チーホンが演じたウーのキャラクターが好きですた。學友さんはコミカルで笑いがあったし、レイ・チーホンに関しては他の役で裏切り者のイメージが強いので「裏切るんちゃうか?」とどこかでハラハラしてましたが、予想に反し男気のある役柄で、そこがよかった。でも、意外にアッサリといなくなりますが・・・

教祖を演じたラウ・シュンに関しては、もう最初から「アンタは悪い人!」って雰囲気がピッタリ。この人ホント、アヤシイ役似合うわ?。わしの中でラウ・シュンって人はうさんくさい役の人って定着してます(笑)

物語としては前作のほうが好きだけど、レスリー演じるニンの相変わらずのすっとぼけな所は可愛いし、學友のコミカルさ、レイ・チーホンの男気溢れる役や、怪しげなラウ・シュン、切ないミッシェル・リー、最強に強いイン導師とキャラクターに魅力があって、見所がありました。

ただ、ジョイ・ウォンはやっぱり生身の人間より幽霊役の方が魅力的だと思う。

1990年/香港

監督:陳小程(チン・シウトン

製作:徐克(ツイ・ハーク

出演:張國榮レスリー・チャン)/王祖賢(ジョイ・ウォン)/李嘉欣(ミッシェル・リー)/張學友(ジャッキー・チョン)/李子雄(レイ・チーホン)/劉洵(ラウ・シュン)/劉兆銘(ラウ・シウミン)