HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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ワイルド・ヒーローズ 暗黒街の狼たち/義膽羣英

STORY

土地の名士、ソウが何者かによって暗殺。彼の跡目は3人の男の中から選ばれることに。野心家で粗暴なタイ(チャン・クーンタイ)、才覚に長けたシュウ(ダニー・リー)、正義感が人一倍強く堅気の道を歩み始めていたワイ(ジョン・チャン)。ソウの遺言を託された弁護士のウォンは、二転三転の末、シュウを跡目にすることを宣言。野心家のタイは、表向きはシュウを祝福するのだが…。

REVIEW

今月はシンチーの誕生月ということで、比較的若い頃のシンチーの出演作品を鑑賞中。

今回はかなり久々に「ワイルド・ヒーローズ 暗黒街の狼たち」を鑑賞しますた。

この作品は60、70年代を代表し、ジョン・ウーの師匠でもある張徹(チャン・チェ)監督の活動40周年を記念するため作られた作品。なので、張徹監督作品を代表する役者さんたちが多く出演。それだけでも贅沢ですが、その中に若き日のシンチーがシリアスな役を熱演しています。でも、シンチーはあくまで脇役。でも重要な役どころで、出番が結構あります。

主役はダニー・リー、ジョン・チャン、チェン・カンタイとは今観ると個人的にかなり素敵な出演陣。っていうか、この組み合わせを地味に感じるか渋いって思うか、それがこの作品を好きになるかどうかの分れ際だと思う。

物語は今観ると多少ありきたりな感じもしますが、男の世界観漂う雰囲気がたまらんかったわい。

ツイ・ハーク製作、ジョン・ウーが監督だけあってクライマックスの銃撃戦は「英雄本色」を彷彿とさせるシーンが多々あって格好いい。っていうか、カメラワークがやっぱ上手いなぁって感動する。

我らがシンチーはあどけない顔立ちが可愛いものの、チンピラ役なので情報屋をアッサリと撃ち殺すシーンの冷めた目が怖すぎ!でも、それ以外はチェン・カンタイ演じる兄貴分タイを慕う熱い男を熱演。でも、その兄貴分タイを信じるあまり、最後は痛々しいくらいの最後を迎える。あのシーンは今観ても酷すぎる・・・もう、報われなさすぎて、昔は見るのもイヤだった・・・

この頃のシンチーはまだ、シリアスな作品が多くて悲しい最後が多い。でも、結構、印象に残る役が多くて、やっぱ、この頃からスターの片鱗はあったのだろうと思いますた。

そういえば当時、張徹監督もシンチーをかなり気に入っていたそう。

で、今更ながらですが、わしデビッド・チャンことジョン・チャンの顔がタイプって事に気がつきますた。なので、シンチー可愛いなぁなんて思いながらも、しっかりジョン・チャン素敵?なんて言っている浮気な自分。

なんか久々に昔の「刺馬」とか観たくなった。あっでも「刺馬」はティ・ロンが格好いいんだよね。

ところで、昔のジョン・チャンってJAYに似てるって思うのはわしだけでしょうか??

まぁそんな事は置いといて、ガンアクションはさすがと唸るし、出演者も多数出演していてティ・ロンやトン・ピョウさんとか、それを見るのも楽しかったりします。

若い頃のシンチーが熱血な男をシリアスに演じていて今となっては貴重。一見の価値あり。

1989年/香港

製作総指揮:張徹(チャン・チェ) 製作:徐克(ツイ・ハーク

監督:呉宇森ジョン・ウー)/午馬(ウー・マ)

出演:姜大衛(ジョン・チャン)/李修賢(ダニー・リー)/陳觀泰(チェン・カンタイ)/周星馳チャウ・シンチー)/黄霑(ジェームス・ウォン)/午馬(ウー・マ)