ダイエット・ラブ/痩身男女
STORY
日本人ピアニストの恋人、黒川が留学し別れの寂しさからミニ(サミー・チェン)は過食症となり体重120kgになってしまう。9年6ヶ月後、黒川のコンサートに顔を出すも、彼は太ったミニに気づかない。
ショックを受けたミニは自殺を図ろうとするが失敗。ミニはたまたま居合わせた推定150kgのデブの香港人(アンディ・ラウ)と出会う。
行き場もなく、金もないミニはデブ男に付きまとう。そんなミニを煩わしく思っていたデブ男だったが、彼女の事情と美しかった頃の写真を見せられ、ダイエットに協力することを約束。
しかし残された時間はあと半年。そこからあわせて300キロ弱のデブ2人の壮絶な二人三脚ダイエットが大作戦がはじまった!
REVIEW
主人公が二人とも太っちょっていうのがありそうでないような、コミカルな映画。
この映画をみて思ったんだが、サミーはちょっと肉があったほうが、かわいらしくてイイと思う。普段のサミーをみると「アナタ、紙ですか?」と言いたくなるほどペラペラな体型なので。
しかしまぁ、アンディとサミーがよくここまでやってくれたよなぁと感動しますた。メイキングを観るとこの特殊メイクに3時間もかかるそうで、かなり大変だったろう。
でもこのアンディ、凄く楽しそうな演技なの。そういうスタンスが伝わってきて観てるこっちまで楽めました。やっぱプロだよなぁアンディって。
二人が必死にダイエットに取り組む姿が面白くておかしくて、「早く人間になりたーい!」って叫ぶシーンがツボですた。
でっ、なかなか痩せれないミニに時には優しく時には厳しく、そして自分の身体を酷使してまでデブは尽くして、ミニの前から去っていく所がちょっと泣けた。
そして、デブと仲間達がミニに対して無謀なダイエットの数々を試していくところが面白かったし、異国の地で明るく助け合って生きていく同胞の姿がそれとなく描かれているのがよかった。
また、『ザ・ミッション』のシーンがパロディされていて、そこに遊び心を感じてしまった。こういう表現が本当にうまいよなーっと思ってしまう。
話の流れは読めてしまうんだけど、物語全体のリズムがよくて飽きのない展開。
すごく気持ちがハッピーになれる映画です。
2001年/香港
監督:杜峰(ジョニー・トー)