HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

新精武門1991

STORY

右手の力が驚異的に強い男チン(チャウ・シンチー)は仕事を求め、従兄弟のキョンを頼りに大陸から香港へやってくる。

空港に到着早々、チンは荷物をシウサー(ケニー・ビー)という男に盗まれてしまう。シウサーを追って格闘するチンだが、そのどさくさでキョンの連絡先のメモを失くしてしまう。

結局シウサーの元に転がり込んだチンだったが、お互い金が無く格闘技大会の賞金1000万ドルを夢見て道場に入門。だが、そこはやくざ組織だった。

チンとシウサーはそのヤクザの男たちと闇討ちに参加。標的の武術道場の師範フォッ(ユン・ケイ)と娘マン(チョン・マン)を助け彼らの道場へ入門するが・・・

REVIEW

しかし、この時代のシンチーはホント可愛いなぁ。今でも大、大好きだが、この頃がわし的にはど真ん中だわ。ちょうど、シンチーという人を知って、もう香港映画にどっぷりハマった時期だったので、91年?93年頃の作品を観るとまさにわしの青春時代だったなぁとしみじみとなってしまうわい。

っとくだらんことはさておき、タイトルを観るとブルース・リーの『精武門(ドラゴン怒りの鉄拳)』を想像しそうですが、一部分パロっているくらいで、ほとんどその内容とは関係なく物語が進行していきます。

またこの時期のシンチー主演作品の中でどちらかといと、他の作品に比べるとインパクトは薄い気がします。シンチー自身が控えめに演技をしているというか、真面目なキャラを演じていて後半部分はシリアスに展開。

でも、個人的には結構好きな映画です。

星爺とケニー・ビーの最初の出会いの痰を吐きあうところは、ゲロは見慣れたわしでもダメ。もうちょっとオブラートに包んでくれよ?と思ってしまう。でもそれ以外は全体的に好きな展開です。

冒頭からいきなり、『賭聖』が現れる所なんかは最初のつかみがよかったし、ケニー・ビーに騙されて売春宿に連れて行かれた所も面白かった?。

ケニー・ビーがホント面白くて、そしていい奴なんだよね?。

チョン・マンにそれとなく失恋しちゃって、もうお兄ちゃんになるしかなくて、シンチーに協力するんだけど、誤解されてしまうんだよね?。そこが、ちょっとホロ苦くて好きだったなぁ。

4人の師父達も面白かった!もう無理やりシンチーを弟子にするわ、卑怯な手を教えるわで、ここが一番笑ったなぁ。特に銀行強盗のシーンがツボですた。

そして、世界格闘技大会のシーンはかなり好き!あの4人の師父たちが所々流れにワンクッション笑いが入って面白かった。

また、最初は卑怯な手を使って勝ち進んでいくシンチーなんだけど、準決勝でユン・ケイとシンチーのシーンが格好いいんだわ。アクションもさすがにいいんだけど、誤解がとけてお互いが正々堂々と戦かって、その合間に見せるユン・ケイのシンチーに向ける眼差しに改めて弟子と認めた想いと戦う者の潔さを感じてグッときてしまった。

そのあと、ユン・ケイは悲しい事になって、痛々しい血だらけのシンチーを見るハメになるんですけどね・・・

こうなってくると続編の『漫畫威龍』も日本版DVD化して欲しいなぁ。う?ん観たい!!

しかし、チョン・マンが凄い色っぽいなぁ。この人ホント歳いくつなんだろ・・・

1991/香港

監督:左頌昇(ツォ・チャンシン)

脚本:劉鎮偉(ジェフ・ラウ)

出演:周星馳チャウ・シンチー)/鍾鎮濤(ケニー・ビー)/張敏(チョン・マン)/尹揚明(ワン・ヨンミン)/元奎(ユン・ケイ)