HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

ラヴァーズ&ドラゴン/小白龍

STORY

中国・明の時代。黒鳳/ハクフォン(セシリア・チャン)は、第二皇子である天養(アンディ・オン)のハートを射止める。ところがある日、政敵の差し向けた盲目の刺客ガイ(ン・ジャンユー)が、天養の命を奪いに姿を見せ、それまでひそかに学校の御掃除おばさんに化けていた大白龍が、彼と対戦。闘いに敗れた大白龍は、自らの持つパワーを黒鳳にインストールして、皇子の守護役を彼女に託す。天養を守るため女剣士“小白龍”に生まれ変わったハクフォンは、ガイと対決するが、これまたあえなく敗戦。闘いで怪我を負った黒鳳が、しばらくガイの世話となって奇妙な同居生活を送るハメになる。

REVIEW

久々に古装片&ワイヤーアクションっつーことで観ました。

こういう不意を突かれるストーリーって弱いだよー。いやー思った以上にというか、かなりよかったです。

そのワイヤーアクションの動きもよく、アクション好きには楽しめるし、時代劇なのに現代のアイテムを使う遊び心にストーリーの面白さが膨らんでいますた。

一見ちょっとほのぼのとしたラブコメ風なんだが、中盤あたりから結構切ないストーリーになっていて、そこが結構よかった。

共同生活を始めたハクフォンとガイが次第に語り合うようになっていき、過ごす風景や日々がなんとも微笑ましく、ガイの切ない『願い』にホロッときますた。

そしてなんといってもジャンユーのあの目の演技!

映画『座頭市』を参考したらしく盲目という難しい演技ながら、しっかり目で喜怒哀楽を表現していた所はさすがですた。なのにすんげーかわいいの!純粋で子供のようなガイに心がくすぐられるんだよなぁ。このジャンユー、マジ必見でっせ。

全体的に観て久しぶりに面白い作品でしたし、時代劇の中に取り入れた遊び心や笑いの中にある切なさが個人的にはツボでした。

2004/香港

監督:葉偉信(ウィルソン・イップ)

出演:呉鎮宇フランシス・ン)/張柏芝セシリア・チャン)/安志杰(アンディ・オン)