【 映画 】ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝/龍門飛甲
STORY
明の時代の中国。都から遠く離れた辺境の地に、60年に一度の砂嵐が迫る。その砂嵐がもたらす天変地異の影響で、砂漠の下に眠る幻の黄金都市が地上に現れるという言い伝えを聞きつけた盗賊たちが、近くの旅宿に陣取る。しかし、そこへ皇帝の子を身ごもった官女スーと女侠客リン、スーの命を狙う刺客ユー、ユーを阻もうとする義士ジャオらも現れ、一触即発の空気が漂う。(映画.comさんより抜粋)
REVIEW
中国発の3D映画だそうで。ってわしはDVDにての鑑賞。
古装片、監督ツイ・ハーク×主演ジェット・リーという久しぶりの組み合わせ。
そりゃ、テンション上がるわ。
んで、期待を込めてみました。まーーーー!面白かった!!
んもう、色々詰め込み、荒唐無稽、ツイ・ハーク監督っぽくて、あたし好みの忙しい内容。
ただ、ジェット・リーの肉弾戦的なアクションを期待する人にはショックが大きいかと。
そして、初っ端のリュー・チャーフィーの出番に「こんだけ?」と香港映画好きは感じるだろうね。
ただキャラクターはめちゃくちゃ多い。
義士ジャオ(ジェット・リー)、女剣士リン(ジョウ・シュン)、宦官ユーと情報屋フォンの2役をチェン・クン、遊牧部族の女王チャン(グイ・ルンメイ)、女侠客のグー(クリス・リー)とまぁなかなか勢いのある俳優陣が軒を連ねる。その誰もが見せ場もあってアクションは結構楽しめる。
物語は義士ジャオを探す道中、皇帝の子を身ごもり逃げる女官スーを助けた女剣士リン。関所まで行く途中でなじみのあった「龍門」へと途中に寄る。
一方、その「龍門」は60年に一度、砂嵐と共に現れる宝の都の財宝を狙い、女侠客グーや遊牧民族の集団率いるチャンが集る。
そして、女官スーを追う宦官たちも「龍門」へと集まる。
仲間を失い、宦官ユーを倒すため義士ジャオもまた「龍門」へと向かう
目的は違えどそれぞれが「龍門」へ集まり、時に三つ巴の戦いになったり、騙し合いが起きたりと物語が展開していく。いろんな要素てんこ盛り、一服する暇ないくらいめまぐるしい展開、かなりはまった。
ちょっと荒めのCG感が気持ちゲンナリする事もあったけど、総合的にみてアクションは結構楽しめる。
主人公、義士ジャオを中心に展開するのかと思いきや、結構ジェット・リーの出番は思ったより少ない。
だけど、他の俳優陣の見せ場も数多くあってそれぞれのキャラクターの際立たせた演出はなかなか。
確かに3D仕様でCG、ワイヤーなど使いすぎな部分は否めないが、それでもアクションは旨いなーとか思う。なんだろ?体幹がしっかりしてるのが解る。やっぱアクションは中国、香港系の映画をみると、そこはやっぱ巧いよねー。あと乗馬もそう。
「龍門」に来てからのそれぞれの駆け引きやアクションは目紛しくてかなり面白い。だからかそこから終盤「宝の都」の場面はちょっと蛇足。いや、思いっきりそっちのほうが目的の場所だったりするわけだけどね。。。
んで、まさかまさかの裏切り者に「えぇぇぇえーーーーー?!!!!!」となりますた。
そして、予備知識なしで鑑賞しているうちに「あれ?龍門って映画『ドラゴン・イン(92年作)』とかぶってね?」とお間抜けにも後から気がつく。それもそのはず、『ドラゴン・イン』の後日潭として作ったとか。
まぁその『ドラゴン・イン』も『残酷ドラゴン・血斗!竜門の宿(67年作)』のリメイクなんだけどね。
これ一本でも楽しめるけど、『ドラゴン・イン』も観ると面白さ倍増になる。
大味でいい加減、3D仕様とか萎える(笑)でもツイ・ハークならではの面白さ。っつか「何?このB級映画??」って気はかなりあった。この手の映画はなれてる人には楽しめるかと。えぇあたしゃドンピシャに好きですた。
後で、『ドラゴン・イン』も見直そうかと思う。
2011年/中国、香港製作
監督:ツイ・ハーク
出演:ジェット・リー、ジョウ・シュン、グイ・ルンメイ、クリス・リー、グイ・ルンメイ、メイヴィス・ファン、ルイス・ファン、リュー・チャーフィー、チェン・クン