HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

処刑剣 14BLADES/錦衣衛

処刑剣14_1

STORY

明王朝が誇る秘密警察組織“錦衣衛”。孤児から冷酷で残忍な殺人マシーンへと育て上げられた彼らの指揮官・青龍(ドニー・イェン)は宦官・ジア(ロー・ガーイン)から、帝が重臣・ジャオ(ダミアン・ラウ)に与えた箱を奪い取れ、という密令を受ける。だが、それはジアがチン親王(サモ・ハン)と共謀し、箱の中にある玉璽を使い、中原地域を手中に収める策略だった。

 

REVIEW

ドニーさんyearと言われるほどのド兄さん映画ラッシュ時に作られた作品。

 

 

原題のタイトルである「錦衣衛」は実在した機関。明朝の秘密警察。まぁ暗殺とかもやってたんだろうね。

 

刑剣14_2

 

ド兄さんの映画はここんとこ「孫文の義士団」「イップ・マン(葉門)」「導火線」とか、前にレビューした「捜査官X」など当たりの時期でこの作品もその時期に作られた映画。なんだけど、この映画に関しては他の作品よりは勢いがないかも。っつか、期待値高めで見ると肩すかしくらうかも。

 

 

配役とか豪華なんだけどねー。サモ・ハンいたりウー・マさんいたり。久々にロー・ガーインも見た。

 

わし自身はド兄さんファンだし、香港映画、アクション好きだしーーーって気分で観られたからいいんだけど、冷静に観ると内容も大雑把だし、人物の絡みが描き切れてない。

 

少なからず登場人物のキャラクターに設定が設けられているはずだけど、それが説明不足だったりで内容的に入り込むのに時間がかかる。

 

キャラクター自体は一人ひとり際だって良い感じだけに勿体ないっていうか。。。

 

ただ、アクションは見応えあると思う。剣術アクションだね。個人的には拳と拳がぶつかるような接近戦が好きなんだけど、これはこれで楽しめるかと。

 

 

あと、中盤出てくる盗賊"砂漠の判事・天鷹幇(てんおうほう)はキャラクター的にはおいしい存在。台湾のアイドルユニット飛輪海(フェイルンハイ)の呉尊(ウー・ズン)が演じてるけど、なかなかの存在感。

 

だからこそだけど、青龍と天鷹幇をもっと絡ませて欲しかった。もうちょっとなんだよねー。

にしても、ウー・ズン男前!まじでこれ観てファン増えたと思う。

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(呉尊/ウー・ズン 男前だぬ。※中央)

 

 

 

それとラスボス、トゥオトゥオももうちょっと丁寧に描いて欲しかったなー。

あっトゥオトゥオ役は「天使の眼、野獣の街」のケイト・ツィだったのねー。やっぱ目が印象的な女優だな。でも役でこんなに印象が違うとは。。。これは大収穫でした。

 

でも青龍とホアとの関係性も微妙すぎて、やきもきするし。不完全燃焼が多すぎる。

 

中途半端に他の要素をばらまいて回収できてない印象が残ってしまうんだなぁ。うーーーん。

 

 

でもアクションだけなら結構楽しめるんだよね。改めてド兄さんのアクションのすばらしさには惚れ惚れだし、要所要所で出てくる対決シーンは興奮する。最強の武器「大明十四刀」を使い切れたかって言うとそうでもないけど。

 

ラストが切ない感じで終わってしまうけど、これは気軽に観た方が楽しめる部類の映画かも。

 

にしてもヴィッキー・チャオは相変わらず可愛いの-。

 

 

 

製作:中国 2010年

監督:ダニエル・リー(李仁港)

出演:ドニー・イェンヴィッキー・チャオ、ケイト・ツィ、ウー・ズン、ウー・マ、サモ・ハン