HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

カンフーダンク/功夫灌籃

STORY

孤児のファン・シージエ(ジェイ・チョウ)は、カンフーの達人に育てられ、みずからもまたカンフーの使い手になった。そんなある日、シージエが空き缶を巧みなコントロールでゴミ箱に投げ入れると、それを目にしたリー(エリック・ツァン)が彼をスカウト。大学のバスケットボール・チームに連れていかれたシージエは、バスケの基本さえ知らなかったものの、次第にバスケに慣れ、チームにも溶け込み、勝利の立役者として大活躍するようになるのだが…。(yes asiaさん抜粋)

REVIEW

ジェイ・チョウ主演『カンフー・ダンク』鑑賞しますた。

タイトル通り、「カンフー」と「バスケ」を融合した内容です。

ジェイのファンのクセに、あまり期待していなかったこの作品、でも予想外に面白かったです。

まぁ『少林サッカー』の二番煎じ的な部分は否めないし、さすがに『少林サッカー』ほどの出来映えではないですが。

物語は、捨て子の主人公シージェの才能に目を付けた中年男のリーは「親を捜し続けるバスケ少年」と謳い、シージェをバスケの道へ引き込むんですね。んで、どんどんバスケが上手くなって、試合に勝ち続け決勝を迎える訳ですが、その相手というのが、悪質で有名なチームという訳です。って、書いているうちに『少林サッカー』じゃん!って気になる。

でも、こういう映画は娯楽作として観たら結構面白いし、アクションシーンはかなり見応えがあり物語はテンポよく見れますた。あと、ジェイがバスケを覚えていく過程でボールを上手くコントロールしている場面はファンとしては見応えあり。っていうか、ホント器用な人よねジェイって。

んで、その主人公ジェイなんですが、主人公の割に華がない・・・。素朴っつーより、最後まであか抜けない雰囲気を醸し出している。却って、同バスケチームのチェン・ボーリンとバロン・チェンが華やかだったりする。

ジェイを知らない日本人が見ると、「なんで、この人が主役??」とならないだろうかとファンながらに心配ですた。

でもあんな素朴な感じのジェイが好きなんですけどね、個人的には。

物語は、バスケシーンはもちろんのこと、カンフーアクションシーンが満載で個人的には結構楽しますた。

特に前半のバーでのチンピラとの喧嘩の場面はなかなかのスケールの大きいアクションとこの映画の主題歌である「周大侠」が合わさってよかった。そして、あのバーの雰囲気ていうか赤が印象的なセットがアクションシーンで破壊されていく様は芸術的で印象強かったです。

ハチャメチャで何でもありみたいで、ツッコミどころも多々あり。

ただカットされている部分もあって、結構話が見えない所が気にはなりますた。

バスケの試合の中盤の4人の師父はいるのだろうか?とか、クライマックスの「瞬間移動」とかやりすぎな部分もありましたけど、映画としては軽く楽しめるタッチでよかったと感じる

役者は、チェン・ボーリンの役がよかったですねぇ。

ある事がきっかけで酒浸りになってしまった男だけど、それをクライマックスで活躍させた所がよかったし、そこで主人公がバスケはチームワークって事に気づく場面は好きですた。

あっ、ジェイのお友達であります劉畊宏(ウィール・リュウ)もライバル役で出ています。

イヤミ加減が観ているコッチまで怒りが移るようなキャラで、わかりやすい敵役ですた。

頭文字D』のときとキャラが被っている気がしないでもないけど、物語には不可欠な存在でなかなか印象強かったです。

実はあてくしはこのお方が結構好きだったりします。

あとねぇ、やっぱジェイは凄いっていうか、メイキング観ていても結構体当たりで頑張っていますた。

この人は天才肌だけど、それ以上に努力家なんだなぁと。そこが凄いなぁと感心する。

物語は突っ込みどころもあるし、説明不足な点もあります。わかりやすい展開と定番のオチでもあります。

でも意外にその定番に乗せられて、ちょっとホロってなる。

意外にも展開は王道だけど思った以上に面白かったです、ハイ。

2008年製作 台湾/香港/中国

監督:朱延平(チュー・イェンピン)

出演:周杰倫ジェイ・チョウ)、陳柏霖(チェン・ボーリン)、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、陳楚河 (バロン・チェン)、劉畊宏(ウィール・リュウ)、曾志偉(エリック・ツァン