HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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忍者/終極忍者

終極忍者

STORY

ワクチン研究の権威・菊池博士が、虎大介(魔娑斗)率いる甲賀忍者衆に殺害された。その命を下した黒幕・ブライアン(レイ・チーホン)の狙いは博士が開発した"奇蹟のワクチン"。しかしワクチンが収められた箱の開け方は、殺された博士本人しか知らないことが判明。箱を開ける鍵を握る人物を特定したブライアンは虎に、その青年コピー(ウォン・ジーワー)の捕獲を命じるのだが…。

REVIEW

日中香港合作のこの作品、日本からK-1ファイターの魔娑斗と女優の白田久子、中国からホアン・シェンイー 、香港からエディ・コーとウォン・ジーワーと派手なのか地味なのかワケのわからん顔ぶれ。

個人的にウォン・ジーワーが、ちょこっと見れればと思い鑑賞。

内容は、う?ん・・・これをどう評価したらいいのだろう・・・

まず、これ現代劇だよね?でも、忍者が活躍するんです。まぁそこは、忍者の末裔が現代にもいるって事を勝手に解釈するとして、問題は日本人も香港人も忍者って事。しかも香港にあんなに忍者がいたとは驚きです。

なんだか、外国の方が想像する忍者って感じですた。

それにしても、くの一である白田久子とホアン・シェンイーが派手すぎる・・・あんな忍者はいませんっ!!

っと、まぁツッコミ所が非常に多くて、B級感漂うところは個人的に大好物ですた。

アクションも最初はいいんだけど、見ていくうちに単調なんだよなぁ・・・

でも、魔娑斗のアクションは良かったです。難しい殺陣も上手くこなせていますた。

途中、間延びをするのも気になるし、たぶん派手に見せたいのであろうクライマックスのシーンも中途半端な気がする。

一番、金掛けていたのは、口の聴けない下忍の作戦を練っているCGだったんじゃないかなぁと感じますた。(←壁の梵字っぽいシーン)

スタッフロールや公式サイトを見ると、ホアン・シェンイー、魔娑斗、白田久子の3人の忍者がメインって感じですが、どうもこの3人の扱われ方が半端なんですよねぇ・・・というか、人物背景が描ききれてない。

魔娑斗演じる虎大介と白田久子演じる響の二人の関係や背景を明確に描いて欲しかったし、ホアン・シェンイーももっと前へ出してもよかったような気がする。

あと、エディ・コーがアッサリいなくなってしまうのが、ちとショックでしたし、レイ・チーホンも最後はアッサリなんですよねぇ・・・

しかもこの作品、どう観ても物語の鍵を握るウォン・ジーワーが主人公のような気が。いや、彼が主人公でしょ。

でも、公式サイトや出演順は4番目の扱い。いいのかそれで??って思うくらい出番多し。

んでもって、そのウォン・ジーワーはフルート奏者ですが、吹けてません(笑)でも、いいんです。

個人的には、そんなに出番はないであろうと思っていたはずのウォン・ジーワーが出ずっぱりだったので、かなり嬉しかったけど、でも映画としてはどうなんだろ??

映画としては中途半端ですが、他にも「オイッ!」ってツッコミたくなるところが多々あって個人的には意外に悪くないと思いました。

でも、まぁウォン・ジーワー見たさに鑑賞したので個人的には大満足ですた。(←結局、そこ)

2004年/日本、中国、香港

監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)

制作:松下順一

出演:黄聖依(ホアン・シェンイー)/魔裟斗しらたひさこ/黄子華(ウォン・ジーワー)/李子雄(レイ・チーホン)/高雄(エディ・コー)