HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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プロジェクトA 2 史上最大の標的/A計劃續集

STORY

海賊グループを倒し結果を残したドラゴン(ジャッキー・チェン)は悪の温床である西区に新任署長として任命された。腐敗した署全体の悪の根を絶とうと孤軍奮闘するドラゴンは、地元の悪のボスなどを相手に成果をあげ始めるが、保安司令の娘の誕生パーティーで謎の美女軍団を率いる革命派に陥れられダイヤ泥棒の濡れぎぬを着せられてしまう。一方その頃、清朝政府からは特使が派遣され革命派を壊滅させる動きがあった。その裏で前署長のザン(ラム・ウェイ)はドラゴンを失脚させるためのさまざまな陰謀をめぐらせ始めていた。

REVIEW

前作「プロジェクトA」と違って、ユン・ピョウ、サモ・ハンがいません。黄金トリオが見れないのはちと寂しい気がしますが、個人的に物語としては前作よりこちらの方が俄然面白いと思いますた。

いや、もう全然「A計劃」は関係ないっすけどね・・・見せ場が多いというか、展開が楽しめるんですよ。

ジャッキー演じるドラゴン刑事が赴任した西区のやる気がない警官達がドラゴンによって感化される所とか、地元ヤクザと酒場での激闘とか、前半の時点で見応えを感じさせる。

その西区の警官の中の一人にリッキー・ホイがいるんですけど、チョイ役なのに何故か笑える存在感、最高です。

それと、女優陣が華やか。マギー・チャンにカリーナ・ラウ、ロザムンド・クワンと贅沢な組み合わせ。んでも、カリーナ・ラウの扱いはちとアッサリしすぎかなと思う。それに比べマギーは表情豊かなコミカルさがありますた。

特にマギーの家にそれぞれが様々な目的で集まってしまう所が可笑しかった。ちょっと間抜けな上司のトン・ピョウの存在と焦りまくるマギーが面白い。

それと、ドラゴンとザン署長が二人とも手錠で繋がれて海賊生き残り6人組から逃げるシーンも凄く見所満載で、ジャッキー十八番の演出がたまらなかったなぁ・・・あのザン署長の足手まといなこと。

その6人組の存在が物語に丁度いい具合に味を効かせている。

そしてクライマックスで追っ手と闘う激闘は興奮しまくりの連続。特に唐辛子のシーンは面白かったです。そして巨大看板から滑り降りるシーンはいつみても凄い。

ところで、この作品は幻の日本試写バージョンがあったみたいで、それはクライマックスの大激闘を撮り直すため大幅な変更をして、今の形にしたんだそう。

見比べてみたいなぁ。きっと違った印象になるでしょうね。

インパクトとしては、やっぱり時計台のシーンやユン・ピョウ、サモ・ハンがいる前作のほうがあるけど、コミカルな所や練られた演出、物語の起承転結、キャラクターの絡みと、前作と切り離しても良くできた映画と思いますた。

やっぱ、この頃のジャッキー映画は楽しさがあって最高です。

1987年/香港

監督:成龍ジャッキー・チェン

出演:成龍ジャッキー・チェン)/張曼玉(マギー・チェン)/關之琳(ロザムンド・クワン)/劉嘉玲(カリーナ・ラム)/董驃(トン・ピョウ)/林 威(ラム・ウェイ)