HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

プロジェクトA/A計劃

STORY

舞台は、20世紀初頭の英国殖民統治下の香港。海賊の出没に頭を悩ます警察は、落ちこぼれの水上警察とエリートの陸上警察を統合してしまう。けんかばかりの水上警察と陸上警察だったが、そんな中、英国海軍までもが海賊に捕まってしまう。そこでドジな水上警察出身のドラゴン(ジャッキー・チェン)の指揮の下、陸上警察と力をあわせ、乗組員の救出と海賊の全員逮捕を目的とした「A計画」(プロジェクトA)を始動する。

REVIEW

ジャッキー、デビュー10周年の時に作られた作品。

もう、これは香港映画ファンならずとも知っているでしょう。この作品以前のジャッキー作品はクンフーが主体で泥臭い雰囲気だったけど、この作品あたりから今のジャッキー・チェンの作品に通じるものがある。

小道具を使った面白さ、大仕掛けの見せ場、コミカルな演出。

物語は単純だけど、アクションの面白さや笑いがあって、いつ見ても楽しめる。

冒頭の酒場での乱闘シーンもハチャメチャですぐに盛り上がれる所が好きだなぁ。

この作品で有名なのは時計台のシーンだよね。アレ、いつ見ても凄いし命知らずだなぁって思ってしまう。

今回見て気がついたんだけど、2回あの落下のシーンを見せるけど、落ち方が違う。ってことは何回か落下シーンを撮ったって事だよね?だとしたら、凄いよなぁ。

だけど、個人的に好きなのは自転車で狭い路地を追っ手から逃げるシーン。

あれは、アイデア満載で見ていて凄く面白い。

それに何と言っても、ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハンというトリオが見れるのが嬉しいです。その3人がクライマックスで海賊の頭領と闘うシーンはやっぱり、いつ見ても興奮する。冷静に考えれば3対1で卑怯な気がしないわけでもないけど、それぞれの見せ場があって、そんな事どうでもよくなっちゃうんだよね。

敵役の海賊頭領を演じたディック・ウェイもアクションにキレがあってラスボスに相応しいので十分に楽しめますた。

この頃のジャッキー作品は娯楽性が高くて単純に楽しめるところがいい。

そしてCGとか無い時代なので身体を使ったアクションに変に感動してしまうし、今考えると、こんなにアクションをこなせる人が多くいるのにビックリしてしまうんだよね。

テンポのいい展開とキレのいいアクション、そしてジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハンと黄金トリオが十分楽しめるパワーを感じる作品です。

ところで、今回はデジタル・リマスター版で観たんだけど、字幕のセリフ回しが微妙に違っていますた。たぶん、今の方が意味としては近いと思うんだけど、昔観たバージョンの方がセリフが面白かったように感じますた。

それにしても、この作品を見ると必ずって言っていいほど主題歌「東方的威風」が頭から離れん・・・

1984年/香港

監督・脚本:成龍ジャッキー・チェン

出演:成龍ジャッキー・チェン)/元彪(ユン・ピョウ)/洪金寶(サモ・ハン・キンポー)/狄威(ディック・ウェイ)