HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート/龍虎門

STORY

武術道場“龍虎門”の後継者・王小虎(ニコラス・ツェー)は、ある日、生き別れた兄・王小龍(ドニー・イェン)と偶然再会する。小虎はマフィアの用心棒をしている兄を龍虎門に来るよう説得するが、過去のある事情から彼はそれを聞き入れなかった。

 一方、入門を希望して龍虎門へやってきたヌンチャクの使い手・石黒龍ショーン・ユー)は、師匠の王降龍(ユン・ワー)によって完膚なきまでに叩きのめされてしまう。しかし彼は、この敗北によって武術家として大きく成長する。

 やがて王小虎と石黒龍の2人は、龍虎門と対立する“羅刹教”の教主・火雲邪神と闘うことになるのだが…。

REVIEW

わしが住んでいる地域では劇場公開がなかったので、ようやくDVDで鑑賞しますた。

香港で35年以上愛されているコミック『龍虎門』を映画化した作品。

あぁ、わし、こういうハチャメチャな映画ってかなり好きです。感覚としては「風雲ストームライダース」とか「中華英雄/レジェンド・オブ・ヒーロー」を観ているような感覚ですた。

しかし、キャラクターなので仕方ないですが3人とも髪型がウザすぎ。ニコはちょい長めのヘアスタイルでも似合うけど、ショーンもドニー兄さんもロン毛が似合わない。

ドニー兄さんの年齢であの髪型は無理がありすぎますた。あと、髪型関係ないですが、ショーンがダルビッシュ君に見えて仕方なかったわい。

と、まぁそんなことはさておき、

物語としては雑な感じも受けますが、サクサク進む展開で観やすかったし、アクションシーンは凄く堪能できますた。

元が漫画なんだから、ありえない世界を描いていることに抵抗はなかったです。

こういう荒唐無稽な映画って好き嫌いがハッキリすると思うけど、個人的にすんごく面白かった。

というより、こういう映画は物語云々よりアクションを楽しんでスカっとできれば御の字だと思う。

アクションはもちろんだけど、カメラの使い方とか演出がよくて、特にドラゴン、タイガー、ターボが揃う日本料理店のアクションシーンの天上から観るようなカメラワークが面白かったなぁ。何か、ゲームの世界を観ているようで個人的には楽しめますた。

そして、やっぱりドニー兄さんのアクションが美しいこと!すごくスピーディな動きなんだけど、しなやかな感じでさすがですた。もう、ドニー兄さんの動きを見るたび、何度「恰好ええ!!」と言ったことか。それくらい彼の動きは素晴らしいし何度見ても飽きませんですた。

タイガー役のニコもターボ役のショーンも気合いの入ったアクションを見せてくれたように思う。まぁでも大技の時は何故かカメラから遠い気がしましたが、それでも思った以上にアクションがよかった。

ニコの足技は評判通りかなりの見物だったし、ショーンのヌンチャクもよかった!

ワイヤーもCGも使っているけど、アクションの動きも丁寧に練られたのが解る。おかげで、興奮できますた。

あと、元華のアクションはやっぱり良い。ちょっとしか出番はないけど、しっかりインパクトを与えてくれるし安定感があった。

物語の展開として、恋愛要素は必要か?聞かれれば、いらなかったようにも思う。

けど、ドラゴンとローザの関係は切なくてよかったなぁ。ローザの肩に彫ったドラゴンの印がやけに悲しくて、そういう要素を入れるのは悪くなかったです。

中盤以降のストーリー展開はやや強引で、結局、ドニー兄さんの一人勝ちみたいな所もありますが、物語に入ろうとせずアクションを堪能できれば、かなりスッキリとする映画です。ド派手でパワーのある漫画チックな世界を堪能できますた。

でも、邦題の「かちこみ!」は正直、抵抗を感じる・・

監督:葉偉信(ウィルソン・イップ)

出演:甄子丹(ドニー・イェン)/謝霆鋒ニコラス・ツェー)/余文樂ショーン・ユー)/董潔(ドン・ジェ)/李小冉(リー・シャオラン)/元華(ユン・ワー)/陳観泰(チェン・カンタイ)