HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

潜入黒社会/知法犯法

STORY

しがない巡査のマイク(ダニエル・ウー)とチュン(デヴィッド・リー)は巡回中にカフェで強盗に遭遇し銃撃戦の末、犯人を射殺。しかし、この行為が行き過ぎと判断され、マイクは停職処分を受ける。そんな時、偶然黒社会のボスであるティン(エリック・ツァン)そしてティンの妻、ポーリーン(スーキー・クワン)と出会い、衝撃を受ける。

ある日、長官から囮捜査潜入捜査官に任命されたマイクは、ティンの悪事を暴く為、組織に潜入することになるが、しだいに黒社会に染まってゆき…。

REVIEW

きっと、ダニエル・ウー迷にはオイシイほど、サービスショットが見れまくり。これでもか!と見せまくるシャワーシーンでは綺麗な身体も拝めますた。

んで、映画の感想はというと・・・

冒頭から物語の結末を最初に描いているシーンで始まっていて、なぜそうなったのか?という話の進め方に興味はそそられた。

でも、ネタとしては面白いと思ったのに、う?ん・・・あと一歩物足りない。というか新鮮味が無い。

たぶん、面白そうなネタをつなぎ合わせたんだと思うけど、詰めが甘い気がするんだよね。

しがない警官マイク(ダニエル・ウー)が悪に染まっていく過程はいいんだけどさ?。なんかマイク自身が短絡的過ぎるんだよね?。まぁ短絡過ぎるから、あんな結末なんだけどさ。

まぁでも因果応報というか・・・

黒社会に生きようが、現実社会で生きようが、やっぱり人は筋というものは通さなきゃイケんよ。うん。このマイクは人としてマズい男だよね。

親友も上司もあっさり殺してしまう所も恐かったけど、何よりもその後になに喰わぬ顔している所が特に恐かったなぁ。人って悪い方向に調子に乗るとああなるんだ・・・と人の闇を見たような気がしますた。

そしてマイクに対し、エリック・ツァンが演じるボス、ティンの方がマイクという存在のおかげで、何でもお見通しで、非情な世界に身を置いても筋を通すって所にトップに立つ男の姿と大きさを反映していてよかったと思う。

そのティンとポーリーン(スーキー・クワン)が夫婦の絆を取り戻すのが皮肉にもマイクの存在だったっていうのもよかった。

でもエリック・ツァンゲジゲジ眉が気になって話が集中できん・・・

あれ『ブラッディ・レイン)』でもそうだったけど、何か意味があるのかいな?

しかし、物語自体はこれといって目立つ面白さは感じなかったなぁ。観終わったあと、ヘンに居心地の悪さも感じてしまう。

香港黒社会ものって多く出過ぎていて、見慣れてしまった人には物語自体に波があるか、ネタ自体を上手く扱えないと、面白さが際立たない気がするんだよね。そういった意味でこの映画はネタはいいのに扱いが雑な感じがして勿体ない気がしますた。

でも、ダニエル・ウー自体は演技に一皮むけた雰囲気があっていいと思いますた。

あと、時々ツボを押さえてラム・シューが出てくる所は結構好きでした。こういう物語を引っ掻き回すスパイスがあるのはいいと思う。

2001年/香港

監督:麥子善(マルコ・マック)

出演:呉彦祖ダニエル・ウー)/曾志偉(エリック・ツァン)/關秀媚(スーキー・クワン)/李尚文(デヴィッド・リー)/林雪(ラム・シュー)/何華超(トニー・ホー)