HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

新流星胡蝶剣/新流星蝴蝶剣

STORY

中国、明の時代。宮中では政権をめぐる東西の争いが激しくなっていた。東側の武人コウ(ミシェル・ヨー)は、西側が武術集団に送ったという密書の強奪を命じられた。そこでコウは幼い頃に武術を教えていたシン(トニー・レオン)とイブ(ドニー・イェン)を西側に潜入させる。それぞれ心残りを抱えたまま、危険な任務につくふたり。しかし、そこでは思いがけない事実が待っていて…。

REVIEW

作家、古龍による武侠小説「流星・蝴蝶・剣」が原作。

たぶん、香港映画が好きな人なら大丈夫かな?と思うような作品。

まぁ見事なほどB級感が漂うというか、ストーリーは破綻気味だし、ラストも「え???」ってなカンジでアッサリと終わります。でもツッコミどころ満載、そしてアクション満載で個人的には結構楽しめますた。

ストーリーの中に恋愛要素が組み込まれていますが、その描き方は中途半端。

ただ、キャラクターはなかなか面白い設定で、トニーは強いけど可愛いらしいし、ミシェール姐さんは嫉妬心丸出しでジョイ・ウォンと女の張り合いするし、ジョイ・ウォンはキュートだし、特にミシェール姐さんに恋するドニー・イェンが妙に可愛らしくて好きなキャラですた。ジョイ・ウォンにからかわれたりして拗ねる所とか、何かいつもと違うコミカルなドニーを楽しめます。

そして見所はやっぱり、アクションシーン!さすがアクション監督が程小東だけあって、「あっありえない・・・」と突っ込むこと間違いない奇想天外な戦い方に、ワイヤーアクションや技の数々が楽しめたし、ミシェール姐、ドニーの動きのキレが素晴らしい事!トニーも意外?に格好いいアクションを見せてくれます。とくに冒頭、敵と戦っているトニーが腕を背後に回して弓を射るシーンは格好よかったなぁ・・・

また、最初と最後しか出ないけど、ジミー・リンが演じたガー皇子の存在が意外に面白かったなぁ。中盤まったく出なくなったので、必要なのか?と思いきやラストに大活躍しまくり、しかも一番武器になりそうもないアイテムで(笑)ひょっとして、このジミーちゃんが一番強かったりして・・・

まぁでも最初に言うように物語としては破綻しているし、結構エグいシーンも多いので苦手な人は苦手でしょう。でもアクションは十分に楽しめたし、役者が豪華なのにB級テイストなこの作品。個人的には結構好きかも。

1993年/香港・台湾

監督:麥當傑(マイケル・マック)

出演:楊紫瓊(ミシェル・ヨー)/梁朝偉トニー・レオン)/ 甄子丹(ドニー・イェン)/王祖賢(ジョイ・ウォン)/林志穎(ジミー・リン)/徐錦江(チョイ・ガムコン)