HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

ツイン・ショット/阿[子子]有難

STORY

ジョンマンとジョンギ(イーキン・チェン二役)は双子の兄弟だが、8歳の時両親が離婚、兄のキットは父とともにタイへ渡り、弟のジョンマンは香港の母親の元で育った。20数年後、ジョンギがふらりと香港に現れる。2人は再会を喜び合い、ずっと一緒にいた兄弟のように楽しく過ごす。ドライブに行きたいという兄に自分の車と運転免許証を貸したジョンマンは、ついでに一日兄と身分を交換することに。しかし、キットはその車で事故を起こし、しばらくの間動けない身体になってしまう。どうしてもタイに帰って完了させなければならない緊急の取引があるというジョンギのため、ジョンマンは兄になりすまし、兄の恋人ジェン(シャーリーン・チョイ)とタイに向かうのだが…。

REVIEW

この作品を観て思った。イーキンは適度に長い髪が似合うと・・・

一人二役を演じているイーキンですが、髪の長さも程よく、ソフトな部分、ハードな部分と一度に2度おいしいイーキンを堪能できる、イーキン迷にはたまらん作品だと思います。

ハードアクションかと思いきや妙にブラックコメディ漂う作品で、全体的に中途半端な気もしましたが、サクサクッと展開していくので観やすかったですし、こういう作品は嫌いではないです。

第一、イーキンが双子って所は結構おいしい要素。その双子も兄はチンピラで弟はデザイナーでゲイという設定が物語を面白くさせていますた。

交通事故をきっかけに双子が入れ替わり、兄の方は弟になりすましたもんだから、ゲイの恋人に振り回され、弟は兄の恋人で相当気の強いジェンに振り回されてしまう展開で、ありふれた要素だけど、これがなかなか面白く描かれていますた。

でも、ヒロインのジョンを演じた阿Saが凄く幼く見えてしまって、ガンアクションとか格好いいんだけどアンバランスな感じが否めなかった。

それと、その阿Saの父親役を演じたケニー・ビーをもっと絡ませて欲しかったなぁ・・・でも、そのケニー・ビー演じた父親がジョンマンのアドバイスでどんどんオシャレになっていく所は面白かったです。

あと、敵側が一見恐そうに見えてスゲー弱い・・・というか間抜け過ぎ!!

借金で指を詰める為みんなでジョンマンを押さえつけるんだけど、結局、誰の指か解らなくなってボス、キングの指が切られてしまう所とか大爆笑でした。

そのキングの兄のサウナでの取引のシーンもちょっと笑いがあるし、ラストの爆破シーンも間抜けすぎる。何故か、かわいそうなくらいヌルい敵で緊張感はまるで無かったです。でもその妙なヌルさは個人的にはツボですた・・・

そして、そのボス、キング役の黄子華が兄を想い、やめていたタバコに火をつけるシーンが間抜けなボスなのに無駄に格好よく見えるのもツボ。

まぁ双子が入れ替わってお互いの良さや恋人の良さを改めて実感する所は結構しんみりしたし、ガンアクションやカーチェイスは結構迫力もんで楽しめるし、ジャケットのような謳い文句と違い妙なユルユル感がありましたが、結構楽しめた作品です。

2004/香港

監督:彭發(ダニー・パン)

出演:鄭伊健(イーキン・チェン)/蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)/黄子華(ウォン・ジーワー)/林海峰(ジャン・ラム)/鍾鎮濤(ケニー・ビー)