ハッスル・キング/算死草
STORY
清朝末期、広東にチャン・モンカッ(チャウ・シンチー)という弁護士がいた。しかし、天才の名を欲しいままにするその一流の頭脳の使い道はもっぱら酷い悪戯のため。人呼んで“策略王”の異名をとっていた。
ある日チャンと弟子のフン(エリック・コト)は街で人形劇一座の水蓮と知り合い家へ招待することに。チャンはフンに水蓮とキスをさせてやると騙し、自分が水練と二人っきりになる為に策を練る。しかし、そこへ英国留学中の妻ロイヤン(カレン・モク)が帰国。水蓮は密かに想っていたチャンに妻がいると知りその場を去ってしまう。
一方、帰国したロイヤンに感化されたフンは、自分も何か学びたいとチャンとは喧嘩同然に彼の元を飛び出してしまう。しかし、着いたばかりの香港でフンは殺人犯と間違われ、逮捕されてしまう。
チャンはロイヤンと共に法廷で彼の罪を晴らすため香港へ向かうのだった・・・
REVIEW
やっと日本語版で観ますた。
でも、『ハッスル・キング』って・・・最初その邦題が『算死草』のこととは思いもよらんかったわい。
シンチーの法廷ものといえば『審死官』や『広州殺人事件』などがありますが、それに比べてやや、盛り上がりには欠けるものの、わし自身はお気に入りです。
ただ、これはシンチー作品の中では賛否両論となる作品でしょう。内容が下品すぎるので、きっとああいうギャグが苦手な人はキツいかもしれない。ケツ(尻)ネタも多いですしね・・・
笑いもエリック・コットが中心でシンチーはその笑いにサポートするような形を取っているので、いつものシンチー作品とは違う印象を受けます。
カレンが演じるロイヤンの存在感があって、少し愛が冷めてて英語のわからないチャンに「I LOVE YOU」と言わせるシーンがかわいらしくもあり切なかった。
そのロンシンとチャンがフンを助けていくととも再び愛情をコミカルに取り戻してく所がよかったっす。
チンミー・ヤウも相変わらず可愛かったなぁ・・・わしはこの人を見るとテンションが上がります。
他のシンチー作品に比べストーリーに波はないですが、下品だけど、ほのぼのと観れて、豪華な衣装も楽しめる作品。
1997/香港
監督:馬偉豪(ジョー・マー)