HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

姉御 Anego/阿嫂

STORY

18年前、香港の裏社会組織を牛耳る百徳(エリック・ツァン)とその部下、阿九は敵対する兄弟分を殺害。だが阿九はその兄弟分の未亡人となった洛華(カリーナ・ラム)によって一家もろとも殺されてしまう。

阿九は死の直前、生き残ったの娘フィービーを百徳に託す。

18年後、その娘ファービーが留学先のアメリカから帰国。百徳と仲間である辰哥(サイモン・ヤム)、大風(アンソニー・ウォン)、花哥(アレックス・フォン)はフィービーとの再会に喜ぶ。

百徳は彼女と共に海外で余生を過ごそうと引退を決意する。

その矢先、百徳が何者かに狙撃されて命を落とす。一人残された娘のフィービーは、百徳の遺言により、組織を担うことになってしまうが.....

REVIEW

ベルベット・レイン』のウォン・ジンポー監督作品。

ちょっと変わった内容の黒社会ものでした。

エリック・ツァン演じる百徳が殺されてから、ストーリーがサスペンスタッチで描かれていて、その中に男たちの復讐と裏切り、それに無垢な少女フィービーが翻弄されていくという、まさに監督曰く『狼の群れにいるウサギ』を演出していました。

演出も、凝ったアングルも映画の要素としてはいいし、この監督は凄く期待されているんじゃないかなーと思うほど凄いキャストの数々、『ベルベット・レイン』同様スタイリッシュな感じがしますが、映画としては少しパンチが弱く、ラストもいつの間にか終わってしまったような印象で何かが足りない気がしました。

ホント映像とかきれいで、アニメーションを使ったり手法が面白いし、主要の出演陣はもちろん、他の脇を固めている役者も豪華でいいんですケドね・・・

う?ん個人的にはもう一人の阿嫂こと、洛華(カリーナ・ラム)をもうちょっと全面的に出してくれたら面白かったとおもいますた。

でも、これだけの役者が揃っていると、それは難しかったのかも・・・

まぁ主人公を演じたアニー・リウは新人ながら、あのベテラン勢の中に囲まれながらも存在感があったし、豪華な役者陣を見るだけでも価値はある映画でした。

2005年/香港     

監督:黄精甫(ウォン・ジンボー)

出演:劉心悠(アニー・リウ)/曾志偉 (エリック・ツァン)/謝君豪(ツェー・クヮンホウ)/任達華 (サイモン・ヤム)/劉[火華](リウ・イエ)/黄秋生(アンソニー・ウォン)/林嘉欣(カリーナ・ラム方中信(アレックス・フォン)